マガジンのカバー画像

何度でも読み返したいnote1

98
何度でも読み返したいnoteの備忘録です。 100作品たまったので、何度でも読み返したいnote2を作りました。
運営しているクリエイター

#結婚

時には昔の話をする

今夜の金曜ロードショーは『紅の豚』。 ジブリ映画それぞれに、今までの人生に紐づく思い出がある。 そんな日本人はたくさんいるんじゃないかな。 わたしも例に漏れない。 夕方テレビ欄に『紅の豚』を見つけ、元彼の一番好きなアニメだったなと思い出していた。 *** その元彼とは6年ほど付き合った。わたしのモラトリアム時代の傍らには彼がいた。 彼はアニメに拒否感を持つ人だった。だが、ジブリは例外。「ジブリ以外のアニメはあんまり好きじゃない」という彼の主張は、アニメ文化への偏見に

手前味噌に、彼のくれた恋文のこと

彼から恋文をもらった。 彼から手紙をもらうのは、実は2度目だ。 前回は中学3年生、卒業記念に同級生へ手紙を書く企画でもらった、感謝の手紙。 今回、15年ぶりにもらった手紙は、来週にひかえた私の30歳に誕生日に寄せたもの。 ハガキでも便箋でもカードでもない 縦書き明朝体、B5サイズ コンビニで印刷、自分で製本した、 手作り小冊子の恋文だった。 *** M-1の決勝は、本格的に年末に突入するためのスイッチのようなものだ。 世間ではクリスマス、大晦日、年越し。私にとっては

あなたと生きていく、覚悟のはなし

結婚しようと決まった時は、家にいた。私たちらしいプロポーズのようなそうでないような一生に一度の儀式は、この先も思い出すたびに笑顔になるような、そんなものだった。 幾つもの月を数え私は今見つけた これから先に何があろうとも あなたと一緒に進んでいこう (ハンバートハンバート 夜明け より) ハンバートハンバートの「夜明け」という歌が好きだ。 この歌は、人生の覚悟ができた人の歌なんだろうなと思っていた。この人と生きていくと決めたときの覚悟の歌だと。 私にとっての結婚は、「夜

井の頭公園でボートに乗りながら「今の自分」について考える。

とある週末の話。 地元に帰ってしまった大学時代の友人が出張がてら東京に来ているとのことで、かなり久しぶりに何人かで集まって食事をした。 食事をしたなんて綺麗に言っているが、学生時代によくアホのように飲んでいたメンツ、いわゆる飲み会である。 皆仕事終わりで集まったのが遅かった上、ここしばらく夜遅くまで人と思う存分飲むなんてことはできなかった世の中。 それがやっといつも通りに戻り始めてきて、数年ぶりに再会し積もる話に華を咲かせていたら、いつの間にか皆、終電を逃してしまっていた。