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何度でも読み返したいnote4

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何度でも読み返したいnoteの備忘録です。 こちらの4も記事が100本集まったので、5を作りました。
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#仕事

春 空 の ア ク セ サ リ

窓の外は隅から隅まで 青いタイルをぴっちりと敷き詰めたような 快い空です。 カーテンを開け放ち、 部屋に 四月の日差しをたっぷり呼び込んで アイロン台の前に座ります。 休日の午後2時。 まとめて洗ったシャツやハンカチの アイロンがけタイム。 襟、カフス、腕、肩、身頃と シャツのカタチに合わせて アイロンをすーっと這わせます。 裏に返したり、スチームを使ったり、 アイロン台の先端を使ったり。 皺が綺麗にのびていく様子を見ていると なにか、自分の気持ちまで 整っていく心地

【日記】珈琲屋に行こう

仕事を納めた。 正確には先週に既に納めていて、溜まりに溜まった有休で12月の最終週はまるまる休みにしてもらっていた。 5年勤めたこの会社とも春にはお別れ。 これも正確には契約年度切れというやつだ。 『5年働いたら正社員にしましょう』と派遣切りを防ぐために作られた法令は、『5年で契約切れにすれば正社員にしなくてもオッケー』というルールに変わっているのは滑稽だが、明日のおまんまを5年毎に心配せねばならないのは頂けない。縛られない気楽さも悪くないけれどね。 有休を使って自分のカ

宝くじと同僚Nさんに見る心理的安全性の話。

突然だけれど、このCMが好きだ。 CMでは、神木君の洋服がどれだけ汚されても「大丈夫」と言い、服の下で密かに、防水のカードケースに入った宝くじの券を身に着けていることを思い出して「だって宝くじあるもん」と結ぶ。 私は、宝くじは買わないが、このCMにあるように、心のなかに「何があっても絶対的な安心」のようなものを持っておくことは、素敵なことだなと思う。 以前、「心理的安全性」について記事にしたが、これに近いものだ。 仕事をするうえで、心理的安全性があると、とても働きやす

優しさにまみれて

最終出勤日まで残り10日となった。 引き継ぎもあるし繁忙期なのもあってバタバタと仕事のために手を動かしていると、上司が突然、 「あのさ、手を動かしたままでいいから耳だけ傾けて聞いてくれない?俺の独り言みたいなものだと思って欲しいんだけどさ」 と不思議な前置きをして話し始めた。 言われた通りに私は、手を止めずに耳だけ傾ける。 「次の会社に決めたのは良いことだと思うし、頑張らなきゃいけないと思うんだけどね。 でももしさ、すごい辛かったり、仕事が思ってたのと違くて嫌だな