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何度でも読み返したいnote5

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何度でも読み返したいnoteの備忘録です。更新は終了しました(2024.6.10)。
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#育児

夜を、息子と歩いた。

長かったコロナ禍がようやく明けて、ぼちぼちと以前の日常生活を取り戻しつつある今日このごろ。 わが夫は、元来の陽キャっぷりをずいぶんと発揮するようになってきた。 学生時代の友人たちと飲みに行き、当時のバイト仲間がオープンした店を訪れ、上司とその家族を自宅に招き、今度は前職の友人たちとオクトーバーフェストに出かけるという。 日比谷のオクトーバーフェスト。ジュライだっつーのに、オクトーバーフェスト。初夏だっつーのにオクトーバーフェスト。どこのドイツだ、オクトーバーフェスト。 好き

ねぇねぇ聞きたいこといっぱいあるんだけど。

3/18は母の命日です。母は3年前にがんと戦い抜き、62歳の若さで亡くなりました。 noteをはじめたのは、正直なところ、母への気持ちをまとめておきたかったから。 もう3年、まだ3年、か。 4年前の春、ようやく妊娠した。母も大喜びだった。臨月に入り、大阪の実家に里帰りした。産前産後は母に甘えて、身の回りのサポートをしてもらおうと思っていた。こまめにLINEでやりとりしていたものの、里帰りして実際に会った母はどうも体調が優れない様子だった。今まで見たことがない辛そうな表情

キッチンの奥にしまったのは、やさしい思い出と未来への願い。

私は育児しながら、自分の子供時代をなぞっているのかもしれない。 実家のキッチンには、海外の食器とグラスが並んでいる。 誕生日やクリスマスなど、ちょっとしたハレの日に使うものだ。 食器集めが趣味だった母は、父が出張に行くと必ず「食器やグラス」をお土産に頼んでいたらしい。 幼いころから何となく視界に入っていたそのちょっと高そうなグラスを、初めて使ったのは12歳の時。 寒い時期だったと思う。 そのころ母は家事を一手に担っていた上に仕事が忙しく、反抗的な娘を2人も抱えていた。