拝啓 佐野洋子サマ。私だって『死ぬ気まんまん』!
もう長生きしたいと思うのをやめた。
死ぬのはイヤだけど、ワケもなく長生きなんかしてどうする。
そんなことを思うと元気が出てきた。
どうしよう……長生きしそうだ。
いま、佐野洋子のエッセイ『死ぬ気まんまん』が浸みている。
あの絵本作家にしてエッセイストの佐野洋子、『100万回生きたねこ』の佐野洋子である。
私は密かに洋子サマと呼び、親近感100%の友人みたく思い馳せてる女流作家だ。72才(2010年)で亡くなられたけど、本を開けば元気な笑顔がよみがえる。
文句を垂れても情が