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こころ癒されるハーブガーデンで幸せなひとり時間

私は今、メディカルハーブの勉強をしています。
なかなか、頭に入らない。集中力も続かない。夜はいつも寝つけなくて困っているのに、なぜ机でテキストを読むとすぐ寝てしまうのでしょう。
そんな私でも実物のハーブを見たら印象に残るかと思い、少し遠いですが、ハーブガーデンに行ってきました。

フレンチラベンダー


晴天。風に揺れるラベンダー。かわいい紫のヤグルマギク。鳥の鳴き声。カモミールの香り。
あぁ、来て良かった。
緑に囲まれ幸せを感じながら、3周くらいしました。

花は咲いていませんでしたが、セントジョンズワートやエルダーフラワーなど、近所の公園やお店では見られないハーブがたくさんあり、ゆっくり見てまわりました。
私はメディカルハーブの実物が見られれば満足なのですが、ハーブの花を見たいという方には、4月下旬はまだ少し早いかな。

写真や動画をたくさん撮りました。他の方が写らないようにという条件のもと、YouTubeの許可も得ました。(動画作成はいつになるかわかりませんが。)

ヤグルマギク


暑すぎず、花粉も少なくなり、気候もちょうどいい。
木の葉がさわさわと音をたてている木陰のベンチで、しばらくの間、ひとりで花を見ていました。
ハーブ園なので、各植物の名前が書いてあります。
見上げたその木は偶然、いま勉強しているメディカルハーブの一つでした。

「あなた様が、あの有名なリンデン!」

以前なら、ただの木だった。一年前では、何もわからなかった。
少しでも新しい事を勉強したら、世界が広がってきて嬉しいです。

カモミール


ジャーマンカモミールが満開。しゃがみこんで、しばらく甘い香りに酔いしれました。

そういえば、我が家のローマンカモミールは枯れそう。本当はジャーマンカモミールが買いたかったのに、お店になかったからしょうがなくローマンを買ったので、愛情不足が伝わってしまったのでしょうか。

ハーブガーデンで他の方が家族や友人と楽しそうに話しながら見ている中、私はひとりでしたが、心から幸せなひとときを過ごしました。



今より収入が高かった頃は、お金を使って楽しんでいました。不規則な勤務で疲れているわりに、あまり家にいませんでした。
外食にもよく行きました。便利な所に住んでいたので、テレビに出てくるお店にもすぐに行けて。休日に習い事もしていたし、旅行もたくさんしました。海外で、ブランド物が日本より安く買えると嬉しかった。

ですが、その頃感じていた喜びと、いま感じる幸せは、種類が違います。
いまの私は、公園やハーブ園で植物に囲まれて散歩しているだけで、こころが癒され幸せを感じます。
うちの狭いベランダにいる時でさえ、植物の小さな変化を見つけると、本当に幸せになることがあります。
これは年齢によるものなのかな、とも思いましたが、何か違う気がします。

もしかしたら、耐えがたいほどの辛い経験をしていなかったら、こういうふうには変わらなかったかもしれない。人と楽しく出かける生活を続けていたら、植物には目がいかなかったかもしれない。

死別という辛い経験をして、良かったことはありません。
ですが、その経験をすることで、生活の中で自然と、自分の心が癒される新しい方法を見つけることができました。


昨日、私のYouTubeチャンネルの「東向きの小さなベランダ菜園 これが私のグリーフケア」という動画に、外国人の方がコメントを書いてくださいました。グリーフについてのご自身の経験や感情、種を蒔いて植物を育てる気持ちになったことなど。
その種から芽が出て、植物と暮らすことで、哀しみが少し癒えますようにと返信しました。


人にはわからない大変な経験をすることによって、時間が経っても心が癒えないことがあるかもしれません。
それでも、少し違う世界をのぞいてみたら、心が落ち着くことや幸せを感じることが、きっと見つけられます。

少しでも心が穏やかになるような、自分に合った方法を見つけていきたいですね。

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