梅酒作りで暮らしに待つ楽しみを
先日、公園に散歩に行ったら、梅の木からボタッとすごい音を立てて、梅の実が地面に落ちてきました。
私は毎年、梅酒を作っています。
梅酒が好きだから、というのももちろんですが、梅酒を作るというのは、楽しみを待つ時間を作るというところが、日々の生活で小さな幸せを感じるためにとてもいいんです。
氷砂糖が溶けて、だんだんと色が変わった梅が瓶の底に沈んできて、透明だったお酒にも色がついてきて・・・。
毎日少しずつ、何か月もかけて変化する様子を見るのは楽しい。
この梅酒ができる頃にはあれをしているはずだから、疲れて帰ってきても、夜にこの梅酒を飲めるならがんばれるな、と考えたり。
種まきや梅酒作りなど、暮らしの中でこういう待つ楽しみを作り出すと、嫌な事があって今は逃げ出したいような状況でも、自然といつも先を考えて過ごせるようになります。
私が住んでいる地域では5月下旬から青梅が売られるので、この時期になると、スーパーにいつ梅が売られるかとソワソワしてきます。
5月中旬には前もってホワイトリカーと氷砂糖を買っておき、すぐに梅酒が作れるようにスタンバイ。
今年も梅雨入り前に、梅しごと。
梅酒を作る日は、部屋に漂う梅のいい香りも楽しめる。
忘れてた、この香り。
そうだ、いい香りがするんだった。
一年経つと忘れているので、毎年そう思う。
清潔なビンに、アク抜きしてヘタを取った梅、氷砂糖とホワイトリカーを入れ、あとは待つだけ。
私は3か月経った頃から飲み始めます。
もっと熟成させた方がいいのかもしれませんが、少しずつしか飲まないので、いつも秋から飲み始めます。
毎年、自家製梅酒を飲みながら、「売っている梅酒よりもおいしい!」と思う。
今年も、楽しみだな。
梅雨と暑い夏が過ぎ、この梅酒を飲む頃には、私はどんな気持ちで過ごしているのかな。
何をやってもうまくいかない、未来に希望が持てない。
そんな今の自分を振り返って、人生であの時間も必要だったよ、と思えていますように。
追記:
生活の中で何かを待っている時の楽しみについて、動画を作りました。
よろしければご視聴ください。
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