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スーパーで買ったミニトマトの種を蒔いたら、小さな幸せが訪れた

ここ数年、3月になると楽しみにしていることがあります。
それは、スーパーで買ったミニトマトの種をまくことです。パックに入って198円から300円くらいで売っている、普通のミニトマトです。

ある日、ミニトマトを食べながら、「この種まいたら芽が出るのかな?」と疑問に思いました。
YouTubeで検索したら、ミニトマトの実から種をとって土に蒔き、みごとに発芽させている人がいるではないですか。

とりあえず、半分に切ったミニトマトから、スプーンで種を取り出して洗いました。家にある卵が入っていた容器に、いつかの残りの土を入れて、種をまきました。


芽が出るかな。
まだかな。
明日かな。


土の表面が乾いたら霧吹きで水をやり、毎日、毎日、何も起こらない土をじーっと見つめる日々。



春の訪れを感じつつも、まだ肌寒い桜が咲く頃。種まきから10日程経ち、発芽しました。小さな、小さな芽が、出てきたんです。

その時の喜びといったら!
「となりのトトロ」で、庭に蒔いた木の実の芽が出て、みんなで踊っているシーンを思い出しました。

小さくてかわいいミニトマトの芽

驚いたことに、その小さな芽は、朝と夜では姿が違うんです。見逃せない。
毎日、ミニトマト様の撮影大会。
たった一日で、少しですが姿が変わります。双葉が開く、昨日より大きくなる、本葉が出てくる。わくわくしながら、写真や動画に収めました。

発芽するかも不明だった、スーパーで買って冷蔵庫に入れていたミニトマト。食事中にふと思いついて、なにげなく残したミニトマト。
その種から、とってもかわいい芽が出て育っている。見るからに弱そうでしたが、毎日確実に育っている。
感動しました。

卵の殻でも育てました


育児経験のない私にとって、自分のところに生まれた小さな命が日々ゆっくりと成長し、その育っていく過程を見て喜びを感じるというのは、とても新鮮でした。こういう喜び、知らなかった。

家族もペットもいない、一人ぼっちの生活に、とても愛しい存在ができました。こんなに小さな芽が、私にとっては大きな存在。大切に育てる、と誓いました。

人が聞いたら、おかしな話かもしれません。だけど私にとっては、仕事から疲れ切って帰宅するだけの生活から、何かに夢中になる毎日が始まり、大きな転機となった気がします。
本当におかしな話ですが、仕事中もミニトマトのことばかり考えていました。ミニトマトの芽が愛おしくて、早く帰りたくてしょうがない。
ペットを飼っている一人暮らしの人は、きっとこんな感じなのでしょう。

【ポイント】
種をまく時は、表面から1cmくらいの深さに種をまき、土で覆ってください。ミニトマトの種は嫌光性種子なので、発芽に日光は必要ありません。
3月、4月はまだ外の気温が低いので、部屋の中で育てます。

私の場合、毎年、発芽率は高いです。9割以上、発芽したと思います。
本葉が1枚出た頃に、間引きをします。

元気な苗5株だけを選んで育て、ミニトマトを200個以上収穫した年もあります。見た目も味も、売り物と変わらなかったです。


この3月、ご興味のある方はミニトマトの種をまいてみてはいかがでしょうか。皆さんの毎日が、今より少し幸せになるかもしれません。


ランチのミニトマトから種をとり、発芽した時の動画はこちらです。


その後、大切に育てて夏に収穫するまでの動画です。


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