先生好きだと大学楽しいって話

 超超スーパーウルトラ久しぶりに二日連続で投稿。往復4時間の登下校がなくなるだけで、人生こんなに余裕が出るもんなんですね。嬉しい限りですが、やっぱり対面の授業に普通に出席したいなと、意識高めの感情を抱いています。

 こんにちは、はのとです。

 うちの大学は賢くて、GW明けてからの2週間は全面的にオンラインに移行になりました。あちこちで出ている緊急事態宣言だったり、蔓延防止なんとかだったり、まあその他いろいろ加味して決定したみたいです。でも実際は、GWで感染したとしても、大学に来なければ大学内での感染拡大が防げるからなんじゃないかなって邪推しています。実際は知りません。ただの学生なんで。

 で、久しぶりに無限にオンライン授業を受けています。GW前までは大学に行っていて、それはもうめちゃくちゃ辛かったです。結局1か月ちょっとでくたばりました。でも、オンラインになるとやっぱり対面が恋しくなる。なんででしょうね。

 それはね、私には答え分かってるんですよ。

 まず一つ目は、友人に会えるから。友人と一緒に課題やったり、だらだらとくだらない話をして授業始まるの待ったり、人にはそういう余分な時間が必要なんですよ。家でひとりでだらだらしているのもいいけど、一人は好きだけど独りは嫌いな私には、短時間でも友人に会える時間が必要なのです。友人に会えば、自己肯定感上がりますからね。上げてくれるんで。精神衛生的にとっても良い。

 次に、恋人に会いやすいこと。同じ大学の1つ上なんですけど、恋人は大学の近くで一人暮らししていて、私は2時間離れた異郷から通っているので、大学に行かないと会うの大変なんです。昨年度なんて、我々は遠距離恋愛か、と錯覚するくらいでした。

 とは言え、私も授業で精一杯だし、恋人も就活で精一杯だし、あんまり余裕ないんですけどね。恋人は今めちゃくちゃ大変だから、私ごときの小さな悩みにつき合わせる訳にはいかないんですよ。だからそっと我慢。

 で、これが一番大きいですね。先生です。私、結構簡単に先生のこと好きになるんですよ。大好きな先生の授業を、対面で受けたい。それだけ。大好きな先生に会って話を聞きたい。それだけ。頭悪いでしょ。でもね、それが案外効くんですよ。

 あほみたいな話しますね。私、高校1年生のとき、とんだろくでなしでした。部活もバイトもしないで直帰で爆睡という毎日。怠惰も怠惰ですよ。だけど、2年生になって、私一気にいい子になるんです。なんでかと言うと、当時の英語の先生が大好きになったからです。

 その先生は、若くて生徒に人気いっぱいの、いつ見ても生徒がまとわりついているような先生でした。私はひねくれものなので、そういう浮ついた先生が嫌いでした。

 でもね、ひょんなことから先生と関わることが増えて、気が付くと大嫌いから大好きになっていたんですよ。悔しいので大好きなんて伝えたことはないですけど、先生が私の高校にいたときに一番かかわった生徒は、自信満々で私です。毎日迷惑かけてました。

 具体的にどんな迷惑かと言うと、週に最低でも1日、多いと3日、放課後にタイマン張って英語のあれこれについて議論しました。先生も私にばっかり付き合ってる暇はないはずなのに、いつもいつも暇そうに職員室で私を待っていてくれました。いつの間にか、私が職員室に顔を出すと、何も言わなくても周りの先生がその先生を呼んで下さるようになりました。職員室の常連とは私のことです。

 一生懸命英語を勉強して、一生懸命先生について行って、一生懸命先生を困らせられるような疑問を探して、というように生きていたら、初回のテストから私の成績はクラストップ。特進クラスも含めた学年順位は、なんと5本の指に入ると。

 ほんと単純で助かります。1年生のときはクラスでも半分よりぎりぎり上くらいだったのに、先生1人でこんなに変わりますかね。

 その先生とたくさん関わるようになってから、つまり頻繁に職員室に通うようになってから、私は他の先生たちとの関係も良くなりました。目上の人に対して何も考えずに軽口を叩いてしまうような私を、先生たちは面白がってくれたのです。

 特に、1つ下の学年の担当だった運動部の先生は、いつも私に適当な嘘をついて楽しんでしましたね。一度だけとんがりコーンをくれました。職員室で何食ってんですか。

 そうする内に、他の教科、特に苦手な古典や現代文の先生たちとも話せるようになり、その成績も上がりました。英語はいつも学年トップをある子と競い合っていましたが、他の教科でも多少は張り合えるようになりました。英語だけで賄ってた他教科の不備を、全教科底上げという形にシフトできたのです。

 長くなりましたが、私がいかに単純なのか、お分かりいただけたでしょうか。助かります。高校生のとき、修学旅行では4日間で引率に来た先生たち全員と写真を撮ったし、その合計枚数は20枚を超えていました。先生大好きキャラ定着です。

 そして大学生。先生との接点は、やっぱり高校生の頃ほど密ではありません。そんな中で惹かれた先生が一人。英語教育が専門の、お子さんが3人いる可愛いお母さん的先生。たまに授業中に小さいお子さんの話をしてくれる姿が可愛くて、大好きになりました。

 1年生の頃から、その先生のゼミに入るって誓っていました。2年の春までは、全くその意思にブレはありませんでした。

 でもね、事件は起こります。なんと、2年の前期に履修したある授業の先生が、それはもうすごく可愛い先生だったんです。日本の大学、日本の大学院、海外の大学院、と長年学生をされて大学で講師をされている先生。魅力的なのは、その喋り方。柔らかい京都弁が心地よくて、授業の動画を何度も再生しました。

 昨年度はオールオンラインだったので、先生の顔を見て授業を受けることはありませんでした。でも、どうしてその先生に惹かれたのか。それは、毎回の授業の質問に対するフィードバックです。私のどんな質問にも、的確な答えを出してくださるのです。良い質問が出来たときには、素晴らしい!と言ってくれます。一度だけでしたけど。

 そんな文字上の、しかもメールでもなんでもない学内のwebシステム上のやり取りだけで、私はその先生に魅了されました。こんな先生になりたい。理想の教員像がまた増えたんです。

 それに加え、先生の専門分野は、私の取って非常に興味深いものでした。言語の階層構造なんて、皆さん考えたことあります?何を言っているんでしょうか私は。ごめんなさい。

 今まで考えようとも思ったことがなかった、言語という存在の根底にあるもの。私たちはどうやって言語を獲得するのか。そこに普遍的な規則はあるのか。なんて興味をそそられるのでしょう。

 先生の授業の展開の仕方が本当にすごいんです。絶対面白いんですよ。絶対。真剣に最後まで聞いてしまいます。それに加えて前述の京都弁。しかも、これは段々分かってきたことなんですけど、先生かなりお茶目なんです。お茶目なところが本当に可愛い。

 ipadで授業をされるんですけど、通知が来てしまうんですね。予防接種って。別にそんなの無視すればいいのに、先生自分からそれに触れるんですよ。「あのですね、これは、今日子どもの予防接種に行かなくちゃいけなくて、その通知です。」いや誰も聞いてませんよ?録音中ですよね?可愛い。

 話し方とか議論の展開の仕方とか、隠しきれない博識感が魅力の一つなのに、それと正反対のお茶目な部分。簡単に惹かれましたね。で、専門分野も興味津々だったし、その先生のゼミに決めました。対面で先生の初めて会って1か月ちょっと立ちますが、先生のお茶目はやっぱり健在です。

 先に述べたお母さん的先生の授業も、もちろんたくさん取っています。私は教員を目指しているので、英語教育が専門のその先生にお世話になるのは必至なのですが、教育は他の授業でも学べるけれど、言語についてはこのゼミを逃すとどこでも学べないと思ってしまったんです。今でも、今のゼミの判断が正しかったのかは分かりません。教育の授業を受けるたびに、この先生のゼミも入りたかったなってなります。

 でも、今期はゼミの先生の授業3つ、英語教育の先生の授業も3つとっているので、実質ゼミ生です。異論はありますか?どちらの先生にも顔と名前覚えて頂けたし。その先生たちの授業が私の履修の圧倒的比率を占めるので、大学は楽しいです。

 初めてゼミの先生に名前を呼ばれたとき、ドキッてしました。これは、まさか、トキメキ???なんてね。嬉しかったです。
 昨年度、顔を合わせない授業の一年間で、先生は私の名前を憶えてくれていた。嬉しい。本当に。初めて呼ばれたときは、「あなたがはのとさんであってるよね…?」みたいな空気を醸し出しながら恐る恐る名前を読んで下さいました。こっちが照れるって~~~!!

 先生に会うために通う大学。存外、捨てたものではありません。

 今度、高校のときの私の先生たち大好きエピソード書こうかな。書きたくなってきた。先生好きなだけで、学校って全然違う場所になりますよ。おすすめです。

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