最高の高校生活だった! 最高の大学生活だった! と言える今。

   こんにちは。先日iPad Airを購入しました。今月から社会人生活が始まり、大学生のときからずっと欲しいなとは思ってたんだけど、ついに必要に迫られて買ってしまった。また初任給も出てないのに高い買い物。先月も洋服とか靴とか色々用意してたらかなりの請求額になってしまって、来月の支払いが怖いです。

    はのとです。初めまして。


    社会人になったというのに、まだ学生生活の話をしているのかと、自分でも情けない気持ちになります。基本的に新しい生活が始まったら、その前の生活のことを振り返らないことにしているんですよ。だって、過去に後ろ髪引かれてるのかっこ悪いじゃないですか。ダサいじゃないですか。

    だけど、この記事は書いておきたかったのでずっと前から下書きに取っておいたんですよ。だからまあ、smart keyboard folioに慣れがてら、学生時代の話を最後に書き納めしておこうと思います。



    私は、女子校に通っていました。今からちょうど7年前、不安と期待を胸に家から40分くらいの、まあそこそこに近い高校の入学式に母と向かいました。当たり前なんですけど、当然そこには女の子しかいなくて。クラスに40人の女の子が集まって、50代くらいのおじさんが担任の先生で。

    女子校を選んだのも、別に女の子が好きとか異性が苦手とかではなくて、中学生の頃、異性の友だちばっかりで、同性の友だちは片手で数えられるくらいしかいなかったんですね。だから、女の子の友だちを作って、女の子っぽいJK生活を送りたかったんです。

    念願叶って女の子のお友達がたくさんできました。休み時間とかみんなでお菓子食べたり写真撮ったり、あーこういうの! と思って本当に嬉しくて楽しくて、ももクロが好きという共通点で1番仲良くなった子とは、テストのたびに近くのモールやマックに行って勉強をしていました。こういうのこういうの!!


    とか言いつつ、結局そういうキャピキャピした生活は私にはあまり合っていなかったので、楽しかったのは最初のうちだけ。でもそういう子が他にも一定数いて、というかたくさんいて、落ち着いた高校生活が始まりました。

    自分で言うのはなんかちょっと嫌なのですが、私や仲良くなった子、そして今でも仲良くしている子たちは、どちらかというと淡白で冷めている性格で。常に一緒に群れている、というよりは、自分がそうしたいときにそうして、そうじゃないときは個人行動が基本的に多くて、という感じでした。そういうのが、やっぱり心地よい。

    授業中は真面目に勉強をして、放課後はゆるっとした部活ながらやるべきことは毎日必ず行って、残りの時間いっぱいお菓子を食べたり雑談をして過ごして、テスト前は部活がなくなって寂しいけど、前述の友だちと金曜日は校外で勉強して、それ以外は教室で勉強して。そういう、「普通」が最高に楽しかった。こういうの! って、これはこれで思いました。


    行事になると、私たちは死ぬほど一生懸命頑張ります。放課後残って企画の話し合いや準備を、かなりたくさんの有志が協力してやるんです。前向きな人たちがクラスの8割くらいを占めているので、それだけで準備とか全然間に合うんですね。嫌な顔せずみんなでやるんです。やりたくない人はやらなくても全然足りてるんです。

    強制感のない行事の準備って、本当に心地よい。ダラダラとお菓子を食べながら、関係ない話をしながらも、でもちゃんと間に合うように手は動かす。それぞれの行事の代表の子たちが仕切って、それにちゃんと従う。いいですね、あの空気感。


    そんな感じで、普通に友だちができて、普通に勉強をして、普通に行事を楽しんで、普通に部活を頑張って、普通に放課後遊んで、普通に第一志望の大学に合格して、普通に卒業した。先生たちも普通に素敵な人たちばかりだった。そんな、全然当たり前じゃない「普通」を一通り経験して、満足感の高い高校生活を送りました。

    私は、母校の高校の雰囲気が大好きで、勉強に対するサポートとか、行事に対する取り組みとか、そして生徒の質、というか空気感とか、そういうの全部大好き。自分の母校が大好き。胸を張って、中学生たちにおすすめできます。「迷っているならぜひ○○高校に!!」そう大声で言えます。

    そんな3年間を過ごせたことに感謝。これ以上の高校生活はなかったと思う。もし人生2周目になっても、同じように母校に進学するし、同じ部活に入って、同じ子と仲良くなって、同じように勉強したい。幸せなことですね。



    そして、かなり苦労して勉強して合格を勝ち取った第一志望の大学の入学式。高校のときとは比にならない緊張感があった。まず、異性が普通にいる。受験日にも思ったけど、同じ空間に同世代の異性がいるなんて、通学電車内以外に存在しなかったから、この緊張感がすごかった。誰も私のことなんて見てないのに、びくびくしながら入学式に参加しました。

    翌日はオリエンテーションがあって、その後にクラスの顔合わせがあって。私の学部は、特性上少人数の必須授業がかなり多いんです。だから、クラスの人たちとコミュニケーションを取れないと、全てが絶望。

    結局その日は最低限の会話しかできなかったんですけど、次の日のオリエンテーションの会場まで迷っていると、「あの、3組ですか?」と声をかけてくれた子が。天使かと思った。その子も会場まで迷ってたんだけど、同じクラスの子と、授業開始前から関われるなんて思ってなくて。

    結局ね、このときのこの会話がきっかけで、私はその子とすっごい仲良くなりました。4年の後半、就活やそれに準ずるものが終わった後は、月に1度はその子の家に泊まって、美味しいものを買ったり作ったりして食べて、他の人には言えないような話をして。1年生のときも学期に1回以上はあったけど、それがさ、クラスの授業がなくなった4年になっても続いているの、むしろ加速しているの、すごいと思う。

    本当に気が合う子だったんだなって思います。気を遣うことが本当になくて、安心していられる。でも、その子は私にとって理想の女の子でもあって。上品で、大人しくて、控えめで、仕草1つ1つが丁寧で、そして可愛い。落ち着きがなく、言葉遣いも荒く、行動も適当で、甘く見ても「女の子っぽい」とは言えない私とは、真逆の子。

    私は、自分の理想として「女の子っぽい」を持っています。人に押し付けることはしないです。あくまで、自分の理想として。sexもgenderもfemaleだし、恋愛対象は異性。

    まあでも、強いて言うなら、好きな人以外の異性から女性扱いをされることに死ぬほど嫌悪感を抱く。だから、大学生活は高校生活よりも気を張ることが多く、女の子っぽくなりたいのに、好きな人以外の異性がいる場では、女の子っぽいから真逆の態度をとってしまう。自分の中で矛盾が生じてるね。

    とは言え、好きになった人が偶然私のことを好きになってくれて、お付き合いをする、という経験もできました。大学生活で2人の方とお付き合いをして、2人目の方とは今もお付き合いをさせていただいています。1つ下の、部活の後輩。

    そんな感じで、高校生活にはなかった恋愛というスパイスをそこそこ楽しみながら、学科の友だち、そして所属していた軽音楽部の同期や後輩たち、素敵な人間関係を築くことができ、もちろん嫌なことも苦しいこともたくさんあったけど、こうして小学生のこ路からの夢を叶えて、教員採用試験に合格し、今は高校の先生として働いています。まだ働き始め、生徒も来てないし授業も始まってないからプレ入社みたいなものだけど。


    部活の最後のライブのときには、「卒業しないでください」「はのとさんがいないと無理です」なんてどうしよもない駄々をこねてくれる後輩もいて、そんな幸せなことはないです。

    ギリギリで滑り込んで合格した大学では、授業についていくことだけで全てのエネルギーが吸われていました。だけど、友だちを頼りながらなんとか一生懸命勉強をしていたら、最後には、成績優秀者として卒業式で表彰されました。前述の通り、教員採用試験には一発で現役合格し、学費にお釣りが出るような、そんな大学生活を送ってきました。

    勉強も、部活も、恋愛も。全部欲張って、全部必死にやったから、全部でいい思い出ができました。全部が、私の中で価値のある経験として財産になりました。高校と同様、私は母校の大学も大好きです。すごくお利口さんというわけではないけど、志の高い学生がたくさんいて、先生たちもそんな学生に親身に寄り添ってくださって、職員の方々のサポートも手厚く、そして設備の充実感が半端ない。大学に音楽スタジオが6つあって、ライブができるホールもたくさんある。すご。

    無料で参加できる英会話教室とか異文化交流のイベントも充実しているし、とにかく、やる気のある学生の味方でした。私のゼミの先生は、私の理想の教員像にもなっています。全然教育系の専門ではないのに。



    人に恵まれ、自分も必死に頑張ったから、きっとこんなに大きな充足感を得ているんだろうなって思う。高校生活にも、大学生活にも、微塵も後悔はありません。心残りもありません。全部やった。やれることはやりきった。

    何度でも言うけど、人生2周目でも、同じ高校に行って同じ大学に行って、同じことをまた繰り返したいです。そして、そんな最高で最高な学生生活を送ったから、送れたから、青春をきちんと大学において卒業できました。青春を紹介して、社会人になることができました。うしろ髪引かれることもないと言ったら嘘だけど。

    部活の新歓を頑張っている後輩たちの様子をSNSから見ても、今や他人事です。冷たい言い方になってしまったけど、そうじゃないとダメだと思うの。これからを作るのは、彼らだからさ。私はもう、部外者。関係のない人。だから、外から応援してるよ。



    最高の高校生活だった! 最高の大学生活だった! あとは、最高の人生だった! って言えるように、社会人も無理せず楽しく、ぼちぼち頑張っていこうかなと思います。

    やるぞ。

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