等身大の女子大生ってなんだって話

 こんばんは。この時間に書くのは初めてかもしれません。はのとです。

 さて、新学期が始まりましてもう何週間も経つわけですが、学校に通うことがこんなに大変だったのかと思い知らされております。やっぱり通勤ラッシュにドン被りの満員電車に揺られながらの登校はきついですよ。1限ある日はもれなく4限までついてきますからね。これは自分のせいですけど。

 あとね、これよくわかんないんですけど、荷物めちゃくちゃ多いんです。え、本当になんでなんですか。普段は小さめのカバンで足りるんですよ。本当に。A4の半分くらいのやつ。なのにさ、大学行くとなると急にA4サイズがぱんぱんなんです。ぱんぱんのカバンって見た目悪くないですか。

 本当になんでなんでしょう。もちろん教科書だったり参考書だった李はあると思うんですけど、絶対それだけじゃないです。きっと、重たい気持ちが反映されているんでしょうね。そんな訳ないか。

 大学が始まって、昨年度のように全面オンラインは解消された訳ですが、一年ぶりに大学に行ったら、すれ違う人の半分以上は後輩になっていました。前は先輩しかいなかったのに。とってもキラキラしている新入生と初めてキャンパスに訪れる2年生。フレッシュ。そう見えてしまう。そんな自分の卑屈さが嫌ですね。

 色々な授業で、1年ぶりの再会や、ネット上でしか話したことがなかった昨年度のクラスメイトに会ったりしました。前者は本当に嬉しくて飛び跳ねたくなりました。後者は、なんかオフ会みたいですよねもはや。ネッ友ですもん。緊張しちゃって、挙句の果てに覚えてないフリをします。人によりますけど。「マスクで分かんなかったよ~!」でごまかします。

 部活もね、いつの間にか代替わりしていて、さっそく色々動いてるんですよ。大学で正式に活動するために色々クリアしなくてはならないものがありまして、幹部の代だけでできるものもあれば、部員全体でやらなくちゃいけないこともあって、ただでさえコロナで人数減っているうえ、我々3年も実質2年ですから。負担でかすぎます。

 そんな中でも頑張れるのは、嬉しそうに楽しそうに部活の話を聞いてくれる新入生がいるからです。私の部活に興味を持ってtwitterから連絡をくれたり、入部届出すがてら少し話したり。昔から後輩って好きなんです。後輩っていうだけで可愛くて仕方ないんです。

 でもね、私コミュニケーション下手くそなので、大不正解の絡み方をしてしまいました。顔から火が出そうです。もう新入生になつかれることはないでしょう。南無。

 そう、コミュニケーションと言えば、女子校出身をこじらせて、じっと異性と話すことが苦手だったんですね、私。それは今でも変わらないし、異性に対してはがっちがちの敬語で行ってしまうんですけど、授業中の発言とか、その他ほんの少しでも目立つことに抵抗が出来てしまいました。

 高校生のときはなかったんです。普通に挙手とかしてたし、目立ちたがりで応援団とかやってました。でも、大学に入って急に陰キャデビューみたいな。そんなつもりはないんですけどね。

 だから、授業中もできるだけ目立たないように生きてきました。先生に指名されないように。びくびくする感じ。18年間知らなかったその気持ちをこの2年間は抱いてきたんです。

 でね、私、このままじゃだめだと思いました。発言できないとか、注目されたくないとか、間違えるのが怖いとか、そういうの、やめようと思ったんです。そんな簡単に辞められるもんじゃないですよ?当事者は分かると思いますけど、授業中の恐怖って一生無理じゃないですか?

 だけど今日、ついにやってやりました。教育系の授業で、中学3年生に対して英語で3分間で自己紹介をするみたいなやつ。今日からスタートだったんです。挙手制で、出なかったら先生がくじ引き。それはそれで楽しいですけどね。

 で、やってやりましたよ。「じゃあ、さっそく一番目にやってくれる方は…」先生の問いに、私は、残念ながら少し自信なさげな角度ではあったものの、左手を空に。伸ばしてやりました。もちろん、他に誰もいません。誰がしょっぱなの授業でトッパーのりのりで引き受けるんですか。

 「お~!ありがとうございます」と先生から謎のお礼を受けて、私は前に立ちました。

 結果はですね、散々です。めちゃくちゃ練習したんですけど、機材トラブルで動画の音声流れなくて、そこで戸惑ってしまいました。もっとスマートに対応できたと思います。しかもね、慣れないことをしたものだから、普段の緊張と比べ物にならない訳です。

 授業始まった瞬間から心臓の音がうるさくて。やるぞやるぞ、やってやるぞ、と意気込んでいたものですから、ずっと緊張していたんです。だからね、本番も言いよどみとか言い間違いとかたくさんしてしまって。

 でもね、受講生全体でのフィードバックで、インタラクティブ(相互に関わり合うみたいな)な工夫がされていて楽しかった、聞いている側も参加している気分になれてよかった、なんてべた褒め(過言)されちゃって。私のにやにやは止まりませんが、辛うじてマスクでバレませんでした。

 もちろんね、反省点はたくさんあります。指摘されたこともたくさんありました。でも、頑張って準備して、頑張って挙手して、頑張って発表して、みんなが褒めてくれたり改善点を教えてくれたり、なんだこの空間は、と。素敵な環境過ぎて脱帽。

 登校中の電車でね、自分の力で叶えられることを神様にお願いしちゃダメ、みたいな歌詞の歌を聞いていました。君はまた終わってない、とか、人間はそんなに弱くない、とか、誰かが笑っても気にするな、みたな。言ってしまえば普遍的な歌詞ですよ。ありきたりです。でもね、どうも響いてしまって、頑張って頑張ってなかなか結果でなくて先が見えなくて、辛いなって心のどこかでずっと思っていたんです。

 だから、登校中、ちょうど最後の乗り換えのために歩いていたときでした。涙ですよ。自然にね、すっと。鼻が痛くなって、目から汁です。びっくり。本当に驚きました。大変だったんだ、私疲れてるんだ、私頑張ってるんだ、と客観的に気が付きました。

 やっぱり、自分に甘く、という人生のモットーを大切に、頑張れる範囲の最高点の頑張りでいこうと思います。能力以上の、余裕の範囲外のものまでやろうとするとパンクしてしまうので。

 自分のことは自分でコントロールできないとね。

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