大学四年生の毎日ってさ

 こんにちは。先日、ジャンプ+で連載中の「阿波連さんははかれない」という漫画を買いました。ちょっと前にジャンプ本誌に出張掲載があって、それが面白くて。ああいう、起承転結の薄いほのぼのとした話大好きです。今日ジャンプフェアついでにアニメイトで最新刊を買いました。後ろに内容の要約みたいなのあるじゃないですか。何気なく読んだらどえらいネタバレでした。

 初めまして。はのとです。


 改めまして、私は大学四年生のはのとと言います。専攻は言語学で、教員志望なので教育学も学んでいます。そして、教員志望の四年生と言えばあれですね、魔の砦、教育実習です。

 教育実習で、実習校のご厚意でボランティアで受け入れていただいているんです。受け入れられるのが、実習できるのが当たり前とかでは全然なくて、お忙しい勤務時間を、何の得にもならない大学生の面倒に割くんです。だからね、私たち実習生は、迷惑を掛けないことは当然として、しっかりと感謝の念を持ちながら実習に取り組まなければなりません。

 実習のさ、担当の先生がすごく怖くて、とかさ、分かんないけどよく聞きませんか?怒られてばっかりだったとか、あとはほら、忙しすぎて眠る時間なかったとか。

 先輩からのアドバイスみたいなので、だいたいそういうのあります。てか多いです。怖いですね。行く前から恐怖に支配されて、先日あったオリエンテーションのためですら、私は一週間前から平熱が0.5度上がりました。知恵熱ですね。ん?ストレス?分かりませんが。


 私が生きる上で最も重要視しているのは、眠ることです。一日最低でも八時間は眠る。夜に寝て、朝に起きる。そういう、人として最低限の丁寧を、私は一番大事にしています。だからさ、夜遅くまで作業して朝早く起きて寝不足て実習、って日々が怖くてたまりません。あと、21年間ずっとお利口さんだったので、怒られたくないです。

 オリエンテーションに行ってみると、指導担当の先生が、私も授業をもっていただいたことのある年配の先生でした。つまり、顔見知りです。定年退職したけど、再雇用?で再び私の母校に戻ってこられたそうで、ここで出会えたのは偶然ですね。

 全然知らない若い先生とかよりは、気持ち的に楽でした。それに打ち合わせをした感じも、「今時は大学でどんなふうに教育を教わるの?」と、最新の事情に鑑みてくれて、「じゃあそういうふうにやってみて」みたいに、私の自由にやっていい、という懐の広い言葉をかけてくださいました。

 その先生のおかげで、私の緊張はめちゃくちゃにほぐれました。むしろ、どんだけ今まで怯えていたんだよ、というふうにすら感じられますね。指導担当の先生との折り合いが一番怖かったなんて、言ったらそれこそ起こられてしまいそうです。


 そして私は、その日いただいた教材を用いて、早速教材研究を始めました。それから、授業のおおまかな流れを考えて、そして一つ一つの授業や単元の細かい中身を考えて。まだまだ全然終わっていませんが、一週間ではよくやってる方だと思います。自分だけは自分を褒めます。

 で、そんなふうに一日の大半をパソコンと向き合う時間を過ごすようになってから、私の眼精疲労はまあ言うまでもありませんが、気づいたことがあります。

「授業作るの、むずくね?」

 来堂くん風に再生してください。

 とにかくね、教科書ってどれだけ読んでも拾いきれないくらいの情報が詰め込まれていて、私が授業を担当する子たちにどこまでの知識を与えるべきか、そういうのを考えると、取捨選択次第ではとんでもないことになってしまったりします。

 それに、とにかく時間がかかる。眠る時間がなくなった、と言っていた先輩方は、指導案を予め作っておくだけで全然違う、と言っていました。だから私は予め時間のあるうちに指導案をできるだけ作って、実習が始まってからは微調整だけで済むように、という理想を掲げています。そして、今頑張っている訳です。そして気付きました。

 実習中にこんなことやってる場合じゃないだろ…

 実習中はさ、先生方の授業を見学させていただいたり、子どもたちと触れ合ったり、他の実習生と意見交換をしたり模擬授業を見合ったり、っていうことがメインになると思います。そんな中で、実習中に一から指導案を作るなんて、どう考えても無理です。人の所業ではありません。1日は平等に24時間です。

 睡眠時間を奪われた先輩方がどれだけ1日に指導案を作っていたか知りませんが、いずれにせよ、まじで寝る時間はなくなるでしょうね。私が今余裕をもって授業を作っても、1週間で単元の1パートがようやく終わった程度です。授業時間で言うと、2時間分くらい。え、数字にするとキツ。私がもしかして効率悪すぎ??????


 そんな感じで、実習準備に日々追われています。そうして廃れていく私の心の癒しは、毎週のジャンプと、1週間に1日だけ会える後輩たちです。大学四年生、お利口さん学生の私には、もうほとんど授業は残されていません。だから週に1から2回しか大学に行かないので、行くたびに部活のたまり場に顔を出してしまいます。

 そうするとね、本心はどうであれ、後輩たちが大歓迎してくれるわけです。「はのとさん久しぶりですね!」「早く部活戻ってきてくださいよ!」「黒髪の方が絶対いいです!」最後のはちょっと趣旨が違いましたね。

 そんな元気いっぱいのいい子たちに囲まれている間だけは、自分が置かれているスーパーハードな状況から逃れて、心を落ち着かせることができます。次の一週間を乗り切る元気とエネルギーをもらえます。だから、無駄なように思えて、大事な時間。

 大好きな部活に一刻も早く戻るためにも、今は実習準備に集中して、できるだけ早くたくさんの授業を考える。そして時間が空いたら、最近は完全にご無沙汰になってしまっている教員採用試験の勉強もする。毎日時間が足りないけど、時間は平等だからね。どう使うかで、価値が変わってくる。


 だから私は今日も23時に寝るし、明日は7時から8時の間に起きます。早すぎじゃね?

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