好きってまじで多様

 こんにちは。夏休みは孤独です。大学に行くこともなく、試験があるので遊び歩くわけにもいかず、毎日孤独に勉強してるフリを繰り返しています。だから、時々連絡をくれたり電話してくれる友だちがいることに感謝しないとですね。愛。友だち万歳。

 はのとです。初めまして。


 大学4年生になった私は、人生で初めて「好き」の多様性に悩まされています。悩まされているといったらまた違うかも知れないけど、難しいなと思うわけです。同じ好きでも意味が変わる。なんでだ。日本語。おい。

 というわけで、世の中の好きを可能な限り分類していきましょう。そうすれば、何かの解決になるかも知れません。ならないかも知れません。きっとなりません。が、最後まで希望を捨てちゃあいかんので、考えることをやめることをやめます。


 まず、私が最も日常的に使う「好き」は友だちに対する「蓄積から成る信頼」。私は友だちが好き。数は全然多くなくて深く狭い繋がりですが、だからこそひとりひとりの重みが段違いです。それぞれ最上級に好き。

 そもそもそのひとりひとりに対する「好き」もまた変わってくるよね。一緒にいて、話していて楽しい「好き」、一緒にいて安心する「好き」、困ったときに相談に乗ってもらう「好き」と、色々あるわけです。誰一人として共通はしない。

 まあでも、これは一つにまとめてもいいかな。「蓄積から成る信頼」。これは愛です。友愛? 日本語不得手なので分かりませんが、まあそういうこと。

 私は心が狭いので、知り合いと友だちという2つを意図的に分けます。友だちは信頼。知り合いは、なんだろう。無関心でもなくて、でも「好き」って大声で言えるような関係でもなくて、いや、好きだな。好きではあるな。じゃあこれも分類しよう。


 これは「肯定的関心」でしょうか。関心。そうだ、これかも。私の中の知り合いの定義として、ある特定の集団の中で関わりのある人たちを指すことが多い。クラスメイトとか部員とかそういう感じ。

 もちろん人間なので全員とは言えませんが、大方「好き」です。時と場合によっては、「大好き」と口にすることもあります。だけど、これは明らかに友だちに対する「好き」とは違う。

 なんだろ。一つの目的に向かって動くから、仲間意識みたいなあれかな。一緒に頑張った、ありがとう好き、という感じかな。言語化するのってすごく難しいけど、それがしっくりくる。共有した苦労とか達成感とかが結び付けている関係かもしれない。


 じゃあさ、部員の中でも先輩に対する「好き」は? これはでも一番明白かも。先輩以外に恩師とかも当てはまりますが、ここでの「好き」はシンプルに「尊敬」だろうなと思います。

 私は人間関係の中でも特に、異性と年上が苦手。逆に年下と同性との人間関係は円滑にいきます。異性と年上とは、本当に上手くコミュニケーション取れません。

 だから、部活ではしょっちゅう1個上の先輩ともめていました。もめたというよりも、あまりにも幼稚な私が迷惑をかけていただけと言った方が近い。ぶつかっていたときは嫌なところしか見えないので、どう考えても「好き」ではない。

 だけどね。その先輩、やっぱり先輩なんです。私は副部長だったんですけど、よくもめていた先輩は先代の部長で。先代の部長がね、あ、軽音楽部なんですけど、大事なライブでMCをしたり演奏をしたりする姿を見ると、どうしても泣いてしまう。

 ぶつかっていても嫌いでも、演奏を見てしまうと熱い想いに撃たれてしまうんです。どうしても、泣いてしまう。悔しいなと思いつつも、これが先輩の力か、と。だから「好き」ってなる。心からの尊敬。


 となると次に考えるべきは、後輩に対する「好き」ですね。

 あまりにも後輩が好きでして、周りからは後輩好きすぎて病気とまで言われます。狂ったように溺愛するし、後輩と同じ空気を吸うために、後輩が楽しそうに話しているのを見るためだけに大学に行ったりします。頭おかしいですね。一歩間違えれば変質者ですね。

 この狂気的な「好き」は、「自分を慕ってくれる年下への愛おしさ」でしょうか。前提として、自分のことを慕ってくれるというのがあります。後輩たちはいい子ばかりなので、こんなすっとこどっこいでも慕ってくれます。そして、その純な姿に撃ち抜かれて爆発するわけです。

 一見すると異常ですが、まあ何度見ても基本的には異常なのでむしろ大丈夫です。何を言っているのか自分でも分かりません。後輩可愛い、はい「好き」って感じですね。深く考えることはやめます。


 じゃあ、考えるのが1番楽しい「好き」に移りましょう。いわゆる推しってやつですね。言い換えると、趣味に対する「好き」。これはそうだな。「元気のもとになるエネルギー」だろうな。うん。

 具体的な話をしましょう。私は中学生や高校生の前半、歌い手にはまっていました。何年前だ、8年前とか? やば、数えなきゃよかった。

 このころが1番純粋に推しへの「好き」が爆発していましたね。歌だけじゃなくて生放送とかもよく見ていました。生放送て。古いな。今じゃ配信だもんな。うける。

 重大発表とかが予告されると、当日までずっとそわそわして、当日にはうきうきで家に帰ってスタンバイする、みたいな日々を過ごしていました。本当に、存在だけでうきうきハッピーみたいな感じですね。これも「好き」。

 それから、毎週月曜日に発売される週刊少年ジャンプ。これはまじでもう「エネルギー」。朝一に買いに行く。女子大生が。ジャンプを。対象は人じゃないけど、これも「好き」。

 ちょっと話は変わるけど、小学生の頃、人生で初めて何かを主体的に「好き」になりました。それはももクロ。特に、今は卒業してしまいましたが、緑の有安杏果さんに一瞬で撃ち抜かれました。杏果よりのありたまいよりの箱推しという長い肩書きのもと、オタクをしていました。

 だけどね、推しへの「好き」と、杏果やももクロに対する「好き」はね、ちょっと質が違うと思う。どちらかと言うと、「尊敬」に近い。もっといって「敬愛」かも。推しとは言いつつ、憧れなんです。

 こんな感じで、複数の「好き」が絶妙に絡み合っている場合もありますね。難しいな。


 1つ大事なの忘れてたわ。家族に対する「好き」。これはなんて表現したらいいんだろう。「唯一無二の感謝」ですかね。

 でも、家族に対する「好き」って、そもそも「好き」じゃない場合もあるし、1番難しいかも。私は偶然家族がかなり好きなので、上記のような結論に至ったわけです。ちなみに最初に書いて消したのは、「世の中のポジティブな感情の包含」です。怖い。意味分からない。


 さて、残すところは一択ですかね。むしろこれを話すために書いたんだろっていうツッコミが聞こえてきます。ごめんなさい。長い長い前置きでごめんなさい。次は恋愛に関する「好き」です。うーん、どう表現しようか。

 なんかもう、ここまで来たら今までの「好き」の最終形態まであるな。恋愛ってことはさ、まあゴールは結婚じゃん。違う? 違うね。人それぞれだね。すみません。私は結婚のための恋愛だと思っているので、とりあえずここではその体で進めていきます。

 「蓄積から成る信頼」「肯定的関心」「愛おしさ」「尊敬」「エネルギー」「感謝」。恋愛に関しては、いや、これは片想いには当てはまらないか。ある程度時間をかけた恋人関係には、これら全部当てはまる気がします。

 じゃあ片想いは? 1番近いのは「肯定的関心」かな。知り合いと同じ、「肯定的関心」。じゃあ知り合いとはどう違うんだろう。肯定的だけじゃなくて、「肯定的・積極的関心」かもしれない。うん、こっちの方が合ってるな。

 でもやっぱそれだけじゃ足りないよね。どこかで友だちや知り合いともっと差別化できないかな。恋愛だけに当てはまること…そんなもんあるか? なんだ? 経験値があまりにも乏しいので答えが出せません。

 めっちゃ思考力を高めている気がする。思考力というか、創造力。「肯定的・積極的・断続的関心」。これも一理あるな。いや長いな。これどんどん長くなっていくやつだな。人によってはやっぱり「性的関心」も入るかな。恋愛だもんね。ちなみに私は世間知らずが服を着て歩いているので、それは入りません。

 あとあれかな、大事にしたい的な、守りたい的な、幸せにしたい的な、なんて言えばいいの? 言語化不可。もっと勉強します。しかもあれじゃん、よく考えたら、肯定的と積極的って、どっちも英語にしたらシンプルにポジティブだわ。言語ってむずいな。

 答えは出ません。「肯定的・積極的・断続的関心と、大事にしたい、特別になりたい独占欲」。長いな。今出せる結論はこれ。やっぱり友だちとの差別化が1番難しいです。


 話は変わりますが、最近私のことめっちゃ好きな子がいます。後輩で、私に会えないと元気出ないとか、会える日はうきうきで大学に来るとか、めっちゃ好きですとか、今日は声聞けたから元気ですとか、平気で言うやつがいます。昔はそんなんじゃなかった。ここ1,2か月の変化です。

 慕われるのは素直に嬉しい。後輩好きだから。それにその子、昨年までは微妙に心開いてくれてなかったから。だから嬉しい。相談もしてくれるし、先輩冥利に尽きる。

 なんだけど、その言葉の意図は? 後輩の言葉1つ1つに疑問を抱きながら生きている次第です。先輩に対する「尊敬」の枠はちょっと超えてない? あ、でも、同性の後輩も同じこと言ってるな。じゃあ「尊敬」なのか? じゃあ最近よく触れてくるのは? 頭に手とか置いてくるのは? これは「尊敬」じゃないだろ。むしろ逆に「愛おしさ」?

 彼があまりにも天然の人たらしという可能性も否めません。狙っていないのは分かります。彼を長い間先輩として注意深く観察してきた私にはある程度分かります。他の同期も分かっています。まじで天然物。生粋の末っ子だから、年上の懐に入るのが巧なんです。

 じゃあもうそういうことじゃん。もはや異性としては一切見られていなくて、だけど、先輩として心から慕ってくれている。それじゃん。いやでも。


 これはさすがに考えることをやめたくなる。夏休みのうち1か月間は私が忙しいので大学に行くことができない。部活にも出られない。そんなことを言うと、「1か月も会えないなんて無理です。毎日ラインします。鬼電します。」と言って、鬼電はないけどまじで毎日ライン続けてきます。だけど考えるのやめます。本人に聞かないと解決しない問題なので。

 いや、聞いても無理かも。あまりにも恋愛に関して奥手過ぎるし。私もそいつも。だめだ、埒が明かない。


 ということで、「好き」を分類してきましたが、1番解決したかった「好き」の問題は解決しませんでした。答え見つかりませんでした。どなたか見つけたら教えてください。私に最適解をください。お願いします。


 あと小論文の書き方も教えて。

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