母、妖怪説濃厚って話

 こんにちは。最近毎日昼と夜に筋トレしてるんですよ。そしたら2週間で1kg落ちたんですけど、その後すぐ0.5kg戻りました。なんでだと思って色々考えていたんですけど、落ちた時期シンプルに部活で身体を2日間酷使した上にご飯も少なかったからだと気が付きました。つまり、筋トレの結果はまだ出ていません。3週間目も折り返しそうです。

 はのとです、初めまして。

 母が先日、ワクチンの2回目を接種してきました。父もですけど、今日はもう母のことを話させてください。

 私は昔から、母は妖怪なのではないかと思っていました。わかってると思いますけど、あくまで比喩です。母は、きっと妖怪だと思います。

 毎年冬に大流行していたインフルエンザですが、まず父がなり、弟がなり、たまに私がなり、と別々の時期に4人中3人が感染するんですね。で、その度に母が付きっ切りで看病してくれるんです。ありがたいですね。素敵な母です。感謝の気持ちでいっぱい。

 まあそれはそうなんですけど、母はインフル菌を持て余している患者3人に付きっ切りで対応するわけです、いつも。それなのにね、母がインフルに感染した記憶が、もう、ほぼない。まじで、ない。

 そんなことに気が付いたときですかね。母が妖怪なのではないかと疑いを持ち始めたのは。

 もちろん、母はいつも細心の注意を払って看病してくれていたと思います。自分がかかったら誰が面倒を見るんだ、と、思っていたのかも知れません。今なら私が看病できますけど、当時は頭の悪い子どもでしたから。父も仕事を休むわけにはいかないしね。

 でも、かかるときはかかるんですよ、感染症って。どれだけ気を付けていても、ほんの少しの何かが重なってしまったら、もう感染なんです。大変な話ですよ。

 でも、やっぱり母はいつも無傷。強い。最強。誇らしいです。

 で、そんな母が先日、2回目のワクチンを打ってきました、っていう話にようやく戻ります。もうここまで前振りしたんですもん、なんとなく話は分かってしまいますよね。

 副反応が酷く出るのは2日目だって話を聞いていました。だから打った当日は、「腕がちょっと痛いかなー」と言っていながら、「まあ本番は明日だよね、仕事休んどいてよかったー」と呑気に語っていたわけです。そんな横で私は本当に心配していたんですよ。若いことかの免疫強い人の方が副反応出やすいって言うじゃないですか。だからです。うちで1番元気いっぱいなのは母なので。

 で、翌日。起きまして、リビングでいつも通りテレビを見ている母に体調を訪ねると、「大丈夫、腕がちょっと痛いだけ」と笑顔で返されました。なんだ、案外大したことないんだ。あ、でもうちの母妖怪だったっけ、と、まああんまり気にしなかったんですね。

 で、昼前。用があって本屋に行こうとしたとき、母も一緒に行くといううのでもう一度体調を聞いたんです。どう?って。そしたらやっぱり、「なんともないよー。」って。あっけらかんと。あらあら、とうとう本物の妖怪だ。なんて思って、母の額に手を当てました。

「え、熱くない?え?熱くない?」

 思わず2回も言ってしまいました。何せ熱がある人の額を触るなんて、何年ぶりでしょうか。だから、これが熱いかどうかもよく分からなかったのです。というのももちろんありますが、1番の理由は母の様子です。

 だって、本当にいつもと何も変わらずなんですもん。顔色も、声の調子も、様子全部が。体調悪い人の、熱がある人のそれではなかったんです。

 不思議に思ったのとちょっとだけ怖かったので熱を測らせました。「えーないと思うんだけどなーなんともないし。」と相も変わらず呑気な母の脇に体温計を突っ込み、待つこと数分。鳴った体温計を見た母が、何故か控えめに笑いました。「どうしたの?何度だった?」そう聞くと、母はこう答えました。

「え、なんか、7度8分。」

 半笑いでした。母がね。私はもう、何というか、いやまじモノホンの妖怪なんじゃね?今まで冗談で遊んでたけど、え、まじなの?私、妖怪と人間のハーフ?なんて本気で考えてしまうくらいには、動揺していました。

 まあこれで、母妖怪説がかなり濃厚になったわけです。結局その後もそんな高温のまま1日を過ごし、翌日には体温が主に元気いっぱいに戻っていました。体温が主に、というのは、それ以外はずっと元気だったからです。

 ああ、なんか拍子抜けですわ。母強し、とはよく言いますが、それはもう強いとか言う次元の話ではなくないですか。母、むしろ大丈夫ですか?なんか本当にコロナに感染しても気が付かないかも知れないんですけど。

 心配ですが、私も妖怪の子として、元気いっぱいに頑張って生きていこうと決意しました。

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