中東関連の地政学リスクとリスクオフ 4月19日
こんばんは。飯能高校探究部のギンです。
本日、4月19日は中東関連の地政学リスクの高まりによるリスクオフ相場になりましたので取り上げたいと思います。
今日あったこと
10時2分頃 イランで大規模な爆発と報道
10時18分頃 イラン、シリア、イラク、同時爆発発生と報道
10時38分頃 米政府高官「イスラエルがイランの標的を空爆したことを確認」
10時45分頃 イスラエルのミサイルがイランに着弾と報道
11時46分頃 イランが報復でイスラエルの核関連施設を標的と発表へと報道
12時1分頃 米政府高官 「イスラエルがイランの核施設を標的にしていないことを確認」 「イランの核施設は無傷のまま」
12時33分頃 イラン高官「イランに対するミサイル攻撃はなかった」「イスファハンの爆発音は防空システム発動によるもの」
マーケットの動き
株価
10時頃にイランで大規模な爆発と報道されるとリスクオフで日経平均は急落しました。その後もリスクオフの相場が続き一時1300円以上下落しました。
しかし、米政府高官やイラン高官の発言を受けて安心感が広がり後場からは徐々に値を戻していきました。
ここまで大きく下落したのは、もともと半導体関連株が売られていたことや金曜日だからというのもあると思います。
為替レート
10時頃にイランで大規模な爆発と報道されるとリスクオフの相場となりドル円は154.6円から153.5円まで下落、ユーロ円は164.5円から163円まで下落しました。
しかし、米政府高官やイラン高官の発言を受けてほぼもとまで戻ってきました。
また、通貨強弱を見ても特にスイスフランと日本円が買われました。
国債金利
10時頃にイランで大規模な爆発と報道されるとリスクオフ相場となり国際が買われて特に米国債金利は大きく低下しました。日本国債金利もそこそこ大きく低下しました。
その後は、米政府高官やイラン高官の発言を受けて徐々に金利は上昇していきました。
原油
10時頃にイランで大規模な爆発と報道されると中東での出来事だったためWTI原油は1バレル85.6ドルまで急上昇しました。
しかし、米政府高官やイラン高官の発言を受けて徐々に下落していきました。
まとめ
今日は、中東関連の地政学リスクの高まりによるリスクオフ相場になり株安、円高、債券高、原油高になりました。
中東情勢と原油価格について話すと現時点では、オイルショックなど危機的な状況に至るとは考えていません。
なぜなら、現在、イスラエルとイランがバチバチにやっていますがこの2カ国は世界的に見ればあまりシェアが高くないことや、現在世界経済全体の調子があまり良くないため原油への需要が大きくないからです。
危機的な状況になるにはサウジアラビアなどに火の粉が飛んだりホルムズ海峡閉鎖などが起こらないいけないからです。
しかし、現時点ではそうなる可能性はそこまで高くないと見ているからです。
今回は、中東関連の地政学リスクとリスクオフについて話しました。
今後も、経済、物価、金融について話して行くのでよろしくお願いします。
引用
〜顧問のつぶやき〜
ギンが記事を書いてからもニュース速報が引き続き出ていますね。
私の知り合いの娘さんがイスラエルに住んでいることもあって、なんとなく他人事ではなく一連のイスラエル関連の記事を読んでいます。
果たしてこの状況がエスカレーションしてゆくのか、収まるとしたらどのようなシナリオとなるのか。
改めて地図を眺めています。
イスラエル情勢がニュースで取り上げられる頻度が高まる一方でロシア情勢がどのようになるのかも気になります。
そして、今年の11月に開催されるアメリカの大統領選挙も気になりますね。
気になることだらけの2024年です。
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