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飯能市ひと·まち·しごと創生総合戦略2

こんにちは。飯能高校探究部のAnekiです。

今回は以前紹介した創生総合戦略の続きをお話していこうと思います。

前回は前半部分の重点施策1-2を紹介しましたが全部で4つあるので、重点施策3 - 4を紹介します。

<重点施策3>
出産、子育てなどの若い世代の希望をかなえる

個別施策
3-(1)切れ目のない子育て支援の推進

  • 子ども医療費無償化18歳未満まで拡大

3-(2) 未来を拓く教育の推進

  • 地域ぐるみでの教育力の向上

  • 放課後子ども教室の充実

<重点施策4>
安心して住み続けられる地域をつくる

個別施策
4-(1) 安全で利便性の高い道路や土地等の改良促進

  • 中心市街地における無電柱化の推進

以上です。

重点施策3の医療費無償化は色々なところで話題になっている感じがします。

私の親は「医療費、薬代含めていいお値段がする」と言っていたので無償化は大きいと思いました。

個人的に気になったのは、「放課後子ども教室の充実」です。

私は小学生のときは、学校に併設されたあった学童保育にいっていました。

親は「子ども1人で家にいてほしくない」と、小さいころよくいっていたので、同じような気持ちをもっている人もいるのではないでしょうか?

改めて考えてみると、放課後子ども教室はありがたいものだと感じました。

重点施策4では無電柱化が気になりました。

私は川越に住んでいますが、中心街(特に観光地)は電柱は地下あります。ここでは景観の保全や通行場所の確保などが無電柱化の理由だと思います。

一方で私の家から駅までの自転車通学経路は通行量が多く、歩行者が通りにくい場所があります。

そこは歩道がなく、路側帯があり歩行者や向かいあった自転車を避けるときに電柱が邪魔だなと思うことがたまにあります。

もしかしたら飯能でも似たような場所があるかもしれません。そう考えると無電柱化は早く進めてほしいなと思いました。

<まとめ、感想>
同じ創生総合戦略でも地域差があると感じました。

また、創生総合戦略を見るとその市が何に力を入れているかが分かりやすかったです。

移住をするときなどに1つの要素としても見てみると良いと思いました。

他の地域と比べてみるのも面白そうです。


〜顧問のつぶやき〜
Anekiが飯能市ひと·まち·しごと創生総合戦略についての続編を書いてくれました。

私的には、3-(2) 未来を拓く教育の推進の中の「地域ぐるみでの教育力の向上」には飯能市唯一の公立高校である飯能高校が果たせる役割があると感じました。

また、Anekiも気になっている無電柱化は私も気になります。

国土交通省の「無電柱化に関する 支援制度の概要と事例紹介」を読んでみます。

https://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/pdf/chi_24_03.pdf

ここに無電柱化推進計画事業補助制度についての記述があります。

概要 
○「無電柱化の推進に関する法律」に基づき国により策定された「無電柱化推進計画」に定めた目標の確実な達成を図るため、地方公共団体において定める推進計画に基づく事業を計画的かつ集中的に支援する(個別補助制度を創設)

飯能市はひと·まち·しごと創生総合戦略を読むに、無電柱化推進計画があるります。あとは具体的な見通しが立てば個別補助制度を利用して事業に取り掛かる手順は見えてきます。

制度詳細
○対象事業 以下のいずれの条件にも該当する事業  
①「無電柱化推進計画」に定めた目標の確実な達成に資する事業であって「都道府県無電柱化推進計画」等に位置づけられている事業  
②低コスト手法の活用や新技術・新工法の導入等の検討により低コスト化に取り組む事業
○補助率 5.5/10
○その他(令和4年度より年限拡充)  PFI手法を活用する場合、国庫債務負担行為の年限は30箇年以内

無電柱化に対する国の補助率は55%ということで、あと45%を市が負担することになるようです。

「PFI手法を活用する場合、国庫債務負担行為の年限は30箇年以内」とありますが、このあたりの解説は探究部員のギンの出番かな(あとで記事にして欲しいなぁ)。

さて、埼玉県のデータを見てみます。県土整備部作成の無電柱化に関わる今年度の予算は、4,046,857,000円となっています。約40億円です。

埼玉県 県土整備部「令和5年度当初予算案における主要な施策」より

無電柱化の費用が気になるのですが、具体的なデータが今サクッと検索しただけでは見つかりませんでした。

平成30年に東京都が作成した情報によれば(元データは国土交通省とあります)、1kmあたり5.4億円とあります。現在は間違いなくコストは上がっているはずなので、1kmあたりがどのくらいかかるのでしょうか。

https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/content/000030232.pdf

ただ、この無電柱化は「観光による地域振興」に重きが置かれているようです。

https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/chicyuka/pdf10/04.pdf

国からの補助無くして無電柱化は厳しいですが、同時に観光による地域振興が進んでいることが条件となるとハードルは上がります。

と、ここまで考えると普段探究部員が「飯能市を盛り上げるには」など真剣に考えていることはものすごく大切なことが見えてきます。盛り上がってくれば、無電柱化なども現実味を増すことになります。一人ひとりの意識が結果として大きなものへつながるはず。

ひと·まち·しごと創生総合戦略の一つひとつの施策がつくられた裏側について考えると様々なものが見えてきますね。



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