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地域にふれてみる

先日、東京都府中市にある「府中市郷土の森博物館」を訪れた。

「府中市郷土の森博物館」は、野外を含めた「森」全体を博物館として、ふるさと府中の自然と歴史を楽しみながら知ることができる場所だそうだ。野外には、昔の農家や町家、役場といった歴史的な建築物が建っていて、見学することができる。

野外は思った以上に広く、この日はお天気もよかったので、とてもよいお散歩コースとなった。

園内をぐるりと散策していると…

ムサシノキスゲ

「ムサシノキスゲ」というお花が咲いていた。どうやら有名なお花らしくて、私の他にもカメラを構えている人が多かった。

看板にムサシノキスゲの解説があり、見てみると…

「ニッコウキスゲ」という高原の植物が温暖な低地に適応した変種で、この近くの浅間山(せんげんやま)に咲いている植物のようだ。

今回は、なんの前情報もなしに府中郷土の森に訪れたものの、この時期にその地域に咲く花というものにめぐりあえたのも、何かの縁のように感じた。

散策していると、この時期に見頃のお花が他にもいろいろと咲いていた。

オオデマリ


コデマリ
蓮の花

4月の下旬に訪れたときに咲いていたお花なので、今が見頃かもしれない。


府中郷土の森博物館の本館は、1階はプラネタリウムで2階に展示室がある。

プラネタリウムは、私が小学生の頃夏休みの自由研究のテーマで星をテーマに調べるために訪れていたので、懐かしい。

今回はプラネタリウムは見ないで、2階の展示室へ行った。

展示室に入ると、はじめに府中市のお祭りである「くらやみまつり」の紹介があった。くらやみまつりは毎年GWに開催されるお祭りだ。こちらもタイムリーである。

さらに奥に進むと府中の歴史の紹介がある。なんと原始時代からの遺跡も紹介されているので、なかなかの見応えである。府中はもともと武蔵と呼ばれる場所だったそうだ。

ムラから始まり、奈良時代には古代国府が置かれたそうだ。この府中から、現在の福岡まで防人に行った話など解説していた。

府中は、鎌倉時代には、鎌倉幕府と北関東を結ぶ経由地となった地方政治や文化の拠点ともなったそうだ。鎌倉幕府が滅亡するころは、たびたび合戦の場となったそうで、亡くなった武者を弔う石碑が展示されていた。

子どものころに何度か訪れた場所だが、その年齢の情報や経験の中でしか見ることができなかった。大人になって、情報や経験が積み重ったことにより、改めて行くことでその地域をより身近に感じることに気づいた。

旅行に行ったときも、ただ観光地を楽しむだけではなく、その土地の風土や歴史にふれてみると、より身近に感じることができて、おもしろいのではないかと感じている。


●「府中市郷土の森博物館」は、JR南武線「分倍河原駅」より徒歩約20分



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