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アフガニスタン情勢(続報):カブール国際空港周辺における自爆テロ事件に対する考察

 米国ABC、FOX、CNNなどによればアフガニスタン国内のカブール国際空港(ハミド・カルザイ国際空港)周辺及び近接するホテルでイスラム過激派による自爆テロが発生し、米兵13人を含む多数の死傷者が出たとのことです。今回は、この事件について情報機関的観点から考察してみます。

1   今回の自爆テロ事件を事前に察知していた米英

  ご存知の通り、米国にはCIA英国にはMI6(エムアイシックス)と言う対外情報機関があります。それぞれが独自の得意分野(CIAは、SIGINTと呼ばれる盗聴や衛星情報。MI6はHUMINTと呼ばれる対人情報収集)で今回の自爆テロ事件に関する断片情報を入手していたとされます。

  断片情報と

  「いつどこで何が起きるのか?」今回の場合で言えば「自爆テロ事件がどこの集団によりいつどこで何時ころ起きる」としたピンポイント情報(線)にまでは至らない断片的な「点」レベルの情報

を指します。今回の場合で言えば

  🔹 犯行主体は、アイエス(イスラム国)或いはアルカイダ、もしくはその他テロ組織ではないか? ターゲットは米国権益或いは英国権益

  🔹 敢行日時は、8月24日から26日の間とみられる

  🔹 自爆テロ手段は、爆弾ベスト(今回の場合)自動車爆弾、自動二輪爆弾

などを指します。

 これらの情報は上記のCIA、MI6がそれぞれ独自の手法を通じて事前に入手し、英国米国の最高指導者に提供され彼らのディシジョン・メイキングに活用・反映されていたと考えられます。

 そして、これらの一部情報がマスコミにリークされ、皆さんもニュースなどでお聞き及びであったように

  「近いうちにカブール国際空港の周辺で爆弾テロが起きる可能性は否定できない」「空港周辺は危険なので近づくな」

 などとした報道につながっていたのです。

2    バイデン大統領の判断

  実は、今回のアフガニスタンにおけるタリバーンの進駐と8月15日のカブール陥落は、予めCIAがほぼピンポイントで日時などを読み切っており、これをバイデン大統領に進言するもバイデンがこれを黙殺(情報機関的の進言を信頼していなかったか或いは事実上意図的に看過)したがためとの情報もあります。

  つまり今回の事態を敢えて招いたとする見方です。

  今回の自爆テロ事件も情報機関(CIA)から断片情報或いはピンポイントでの情報がバイデンの耳に入っていたにもかかわらず彼は

「米兵、米国民の犠牲者に対する報復」という大義名分を得て、米国民の視線をアフガニスタン国内のテロ組織に向けさせ、8.15での失態に対する批判をかわす大それた意図があったのでは?という穿った見方もできなくはないということです。

  未だに「9.11陰謀説」(時のブッシュ政権が、米国同時多発テロ事件について知悉していたにもかかわらず、以後の国力繁栄を意図して黙認或いは主体的に敢行したとする説)が拭いきれてない国柄ですし、何よりも1963年11月22日にテキサス州ダラスで暗殺されたJFK(故ケネディ大統領)の下手人が50年以上経った今でも明確になっていないことに鑑みても、今回のアフガニスタン・カブールで起きた爆弾テロ事件が全く誰も知らない状況の下で発生したと考えられないのは私だけでしょうか?

  皆さんはどう思われますか?

  ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

  このアフガニスタン情勢は、中露などの主役的なプレーヤーが表に出て来てないこともあり、またイスラム過激派の今後の動向などから目が離せない状況と混沌とした状態が継続するものと思われますので、引き続き注視して行きたいと思っています。

  なお、本稿を書いている間に自衛隊機が邦人1名を救出したとの報道に接しました。この件に関しましては、近いうちに大使館の内情などを半分暴露状態で独断と偏見にて分析・詳報しますのでご期待ください。

  

  

    

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