破壊神マグちゃん9巻を読んで

こんにちは。はんかくと申します。

第1回目の漫画の感想は上木敬先生の「破壊神マグちゃん9巻『夢見るままに待ちいたり』」です。
発売日は2022年6月。
3ヵ月強寝かせてました。発売してすぐに買ってはいたんですけど積んでました。
9巻完結、この巻が最終巻になっています。

週刊少年ジャンプで2020年29号より2022年10号まで連載されていた作品です。
ジャンルとしては、「コメディ」が最も適当かと思うのですが、後半に関してはそれなりに「シリアス」もやっていたような印象です。

さて作品概要は、こんなものとして。
感想を書き連ねていきたいのですが、作品としてのネタバレをどんどん書きますので、その点ご注意をお願いいたします。


では改めて、感想です。
まず最初に読み終わった後の感想は「物凄く綺麗にまとまって終わったな」です。小学生レベルの感想で申し訳ないです。
読了感としてはもうかなり満足。今回は大きく2つのことに関して書いていこうかと思います。

よくある日常漫画の最終回とは少し異なる終わり方

マスコットともとれる「上位存在」たちと何の変哲もない人間たちとの交流がメインの中で、最後に向き合わないとならない「寿命の差」という問題、そこを描き切っているというのがめちゃめちゃ驚きました。
流々ちゃんがちゃんと年老いて寿命で亡くなってるんですよね。
この最終回によって、「破壊神マグちゃん」という作品は「流々ちゃんがマグちゃんと出会って別れるまでの物語」といえるのではないかと。

日常物の最終回の王道パターンって、「この日常がこれからも続いていく」となりがちなところを、最後まで描き切っている点がものすごいと思っていて。「これからも~」エンドだと、読者としてはもっと見たいという気持ちが先に来るかと思うんですよね。

それに対して、高校生になって、大人になってっていう描写が数コマ・数ページあることによって、登場人物達が作中で成長し、歳をとって生きている、そんな印象を受けました。もちろん空白の部分を見たい気持ちもあるんですが、それ以上に、最期を見届けたことで「物語が完結したな」という気持ちのほうが先に来てるような気がします。

最終回の一話前の話が中学校の卒業式で、話の最後に「破壊神マグちゃん 完」となっているので、話としてはそこで完結で、終わらせることもできたのだと思います。日常は続いていくエンドですよね。
その終わりとは全く異なる読了感がありましたって話です。

第二柱『久遠』のユピスス いろんな意味でおいしいキャラ

あとは第二柱『久遠』のユピススの存在。
登場こそ73話と最終回近いですが、彼(?)の存在は大きいと思っていて。
読者に最も近いというか、もはや実質的な読者というか。おそらく、作中のモノローグは彼のものだったのかと僕は思っています。
ナプタークを多角的に見すぎでは?

彼に立ち向かうために邪神たちは力を合わせるという王道展開もあります。こういうのホント好きです。

そして、流々ちゃんとの対話。
破壊神マグちゃんのもっとも大きなテーマだったのかなと思います。
というかユピスス回の3話、起承転結はもとより話の構成が上手すぎる。


はてさて。こんなものでしょうか。
自分の中で、10巻以内に完結するおすすめの漫画は?と言われたら確実にランクインしてくる、そんな漫画でした。

ここまで読んでいただき有難うございました。


追記
たまたま最初の感想が完結した作品でしたが、漫画読んで感想書きたくなったら連載中でも全然書いていきます。

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