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ハリーポッターと炎のゴブレットを読んで

炎のゴブレットはこれからハリーポッターの物語が終わりへと向かうきっかけとなる話で、イベント盛りだくさん、伏線回収もすごいから1番好き。

特に、最初のクィディッチワールドカップはすごくワクワクする。
というのも、魔法使いたちが苦戦しながらもマグルになりきるのを頑張る描写がすごくかわいらしくておもしろいから。

このイベントはウィーズリーおじさんにとってすごくいい思い出になっただろうし、私が好きな場面の一つ。
マグルっぽくなろうとして大金をお店に払おうとしたり、ちんちくりんな服を着ちゃって危うくマグルに正体がばれそうになったってとこで笑っちゃった。

あとはあのスポーツならではの臨場感が伝わってくるのがいいよね。
サッカーの前というか、あのドキドキワクワクした試合前の感じが
本の世界を飛び越えて伝わってくる。
J Kローリングの想像力の豊かさに感服するしかない。

あと全体を通して印象に残ったのは
まわりの人のハリーへの愛情かな。

アズガバンの囚人でシリウスに出会う前までは、ハリーはなにか辛いことや不安があっても誰にも相談することができなかった。
でもシリウスに出会ってからは傷が痛んだっていうことだったり、三校対抗試合での不安をぶちまけたりできる人ができたから
そのハリーの安心感がよく伝わってきてこっちまで安心する。

ロンが言った、「あの人って本当に君のことをかわいがっているんだね、ネズミを食って生き延びてまで。」っていう言葉が全てを物語ってる気がするなぁ。

あとはウィーズリーおばさんのハリーに対する愛情も素敵。
ヴォルデモートとの対決でボロボロになって帰ってきたハリーを休ませる時、
目にいっぱい涙を浮かべながらシーツの皺を伸ばしてあげてたり
ハリーがセドリックが死んだ時のことを思い出して辛くなっている時に
黙って抱きしめてあげたり。
まさに本当の息子にするような仕草を自然としていて、ハリーよかったねって思う。
本当のお母さんには勝らないかもしれないけど、やっぱりウィーズリーおばさんのあたたかさはハリーを救うことができてると思うんだよね。

あとはドビーの愛情もすごく微笑ましいなぁ。
ホグワーツの厨房でばったり出会った時のドビーは本当に嬉しそうだったし、
鰓昆布のお礼として靴下をプレゼントしたときの描写もすごくかわいらしかった。
ちょっとかわってはいるけど、一度好きになった人にはとことん愛情を注ぐ、ドビーの良さが伝わってきていいなと思った。

あと、ハリーは鬱陶しく思ってるかもしれないけど、地味にコリン兄弟も私はかわいいと思うの!
マルフォイが作った、「汚いぞ、ポッター」の缶バッチをたくさん持ってきて
拙い魔術ながらもハリーを応援する文言に変えようとしてたってのが微笑ましい。
ハリーはもうちょっとVIP対応してもいいとおもうんだよね。
まぁ確かに秘密の部屋でのコリンはちょっとうざったかったかもしれないけど、もし私の後輩にあんな子がいたらかわいがっちゃうだろうな〜


炎のゴブレットはセドリックが死ぬし、ヴォルデモートが復活するしで決して明るい話とは言えないけど
その暗さと同じくらいのワクワク、ほっこりするエピソードがあってとても好き。

これからもどんどん暗くなっていっちゃうけど、久々に物語の真髄に触れられるから楽しみだな。色々思い出してハリーポッターの世界に浸らなきゃ。

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