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Vtuber界隈の2020年、新時代の推し活と一人のホロライブファンとの議論

「ホロアン倶楽部」の記事から3ヵ月、自分は様々な方面から情報収集をしていた。TwitterのDMも例外ではなく、中でもホロアン倶楽部の記事投稿後まもなくDMでやり取りを始めた人物がいた。彼はホロライブ及びにじさんじに対し特に強い感情を抱いており、やり取りを繰り返す中で新たな事実が浮き彫りになってきた。今回一通りの取材が完了したと判断したため、その全貌を見てもらいたい。

「彼」から見たホロアン倶楽部

3月1日、ホロアン倶楽部の記事はありがたいことに(?)各所で話題となり、投稿から一週間程度で様々な人の目に入ったようだ。そんな中、TwitterであるDMが届いた。

改めて見返すとわかりづらいがおそらくこれらのツイートの事だろう(埋め込みだと畳まれてしまうため画像で失礼する)。

一旦自分はこう返した。

なるほど、ホロアン倶楽部の他にもホロライブを攻撃している者がおり、記事がその風よけとなってしまうことを危惧していたらしい。

この時点で何を言わんとしているかは大体わかるが、彼は特に3年前から今に至るまで続く悪行とやらが気になっているようだ。その後いくつかの議論の末、以下のような感じに収まる。

というわけで、にじさんじ嫌いの彼とのやり取りが始まったわけである。

「彼」とWeSave.chatについて

また別の日、彼にWesave.chatについて尋ねた事があった。彼ならば詳しく知っている可能性が高いと判断し、質問を行った。

彼が知っていそうなキーワードとともに送信。すると数時間後

~とても多かったので中略~

普段からストックしてあったのだろうか、かなりの量のデータを載せてくれた。

自分としてはWesave.chatがいつ・何がきっかけで見つかり、使用されるようになったかを調査したかったのだが、彼はとにかくにじさんじ所属葛葉氏の記録が出ないことが残念なようだ。曰く2022年3月末ごろから使われ、頻繁に使用されるようになったのは4月、Vtuber最協決定戦S4の時だそうだ。

また、ここで気になるワードが出てきた。どうやら彼は単独で行動しているわけではなく、彼が見ている「コミュニティ」から情報を取得しているようだ。ここが気になったため、さらにそのグループについて質問してみた。

残念ながらここではその「コミュニティ」について詳しく聞かせてもらうことはできなかった。その代わり、彼のそのグループではホロアン倶楽部のその後を捕捉できているらしく、情報を提供してくれた。

しかしここで一旦返信は途切れてしまった。

Wesave.chatというのは簡単に言うとユーザー名等で検索を行うことで、そのユーザーがYoutube上のどの配信でどのようなコメントを行ったか表示することができるウェブサイトである。これらの情報は専ら晒しのために使われ、対立煽りの上等手段としていつのまにかVtuberの巣窟やホロアンで定着していた。

例として彼のアカウント名で検索すると、確かに同じアイコンのユーザーが表示された。

また、上記のユーザー個人のデータが表示されているページのURL末尾の文字列はYoutubeのチャンネルと紐づいており、誰のチャンネルを登録しているかも調べることができてしまうのだ。

彼の理屈で言えば、確かに彼はかなりのホロライブファンのようだ。

Wesave.chatについて自分はかなり危惧している。ホロライブの情報も出ることからもわかる通り、何も最初からにじさんじリスナーを見つけ出し晒すためのウェブサイトとして開発されたわけではないだろう。しかし、何時ごろからか主にホロアンにて使用されるようになり、まとめサイトのネタにも頻繁になっている代物である。また彼が言うようにすべての配信者の情報を表示することはできないことから、Wesave.chat自体何か恣意的な操作によってデータが抽出されているのではないだろうか。これらのデータの出所も不明であり、Wesave.chatのページのAboutやPrivacy Policy等のタブをクリックしても先頭のページに戻るだけで、このサイト自体ところどころ未完成な状態であることがわかる。このサイトが発見された経緯がわかれば何か対立煽りの首魁に関する手掛かりになるかと思ったが、彼から詳細を聞くことは叶わなかった。

ある呟きに関する議論

数日後、彼から突然DMが送られてきた。

どうやらこの日の自分のツイートが癇に障ったようである。

このツイートの中に含まれる「ホロライブファン」という点に憤ってしまった彼は、自分がホロアン倶楽部の一員なのではないかと疑いの目を向けてきた。自分としては毛頭そんなつもりは無く、以前から主張している内容ですらある。

その後やり取りを続け、彼のにじさんじへの怒りについて尋ねたタイミングで、このような発言があった。

彼の一部の悪質なにじさんじファンに対する憤りは相当なものであるらしく、自分も一部のホロライブファンを自称する対立煽りへの危機感故に活動を続けている。そんな思いがお互いに爆発している様子だ。

ここで彼が情報を集めている場所に持ち帰り徹底的に抵抗するとの宣言が入った。無論ホロライブを叩きたいだけな訳がないのだが、さらに続く。

また、この際なので自分に接触してきた理由についても聞いてみた。

なるほど、ホロアン倶楽部の記事をきっかけに彼のグループの情報網にも引っ掛かり、監視と牽制のために接触を図ったらしい。おそらくこの記事も今頃読まれていることだろう。

「なんかやばそうな感じ」というのが非常に気になる。おまけに何故か助けてもらったらしい。

しかしグループへの参加は断られてしまった。また、抑止方法についても元々ツイートに対する抗議の話だったため、自然と流されてしまった。

以降、凄まじい文章量でまくしたてられたが、詳細に載せると解説にとんでもない量を割かれてしまうので割愛する。この時自分もこのまま彼との関係が拗れることはデメリットでしかないと考え、ツイートを訂正し、謝罪することにした。

最後に彼の「にじさんじ観」について語ってもらった。その真偽はともかく、ホロライブへの叩きがにじさんじファンによって行われており、にじさんじへの叩きはにじさんじファン同士の内輪揉めが主である、という主張らしい。

「ホロライブファン」という単語から端を発し、かなりの激論を交わしたが、それにしても彼の所属する「グループ」とはなんなのか。少なくとも彼の激情の原因はホロライブへの愛とそれを傷つけようとした者…彼曰くにじさんじリスナーへの怒りであり、彼のグループはそれらの感情を育てるエコーチェンバーとして一役買っていたようにも思える。

彼の熱が冷めないうちに彼が所属するグループについてもう少し詳しく尋ねることに成功した。

「彼」とそのグループの活動

彼のグループはアクティブメンバーだけでも20~30人となかなかの規模だ。

活動内容を聞くと、普段は雑談のみだが叩きが活性化すると素性を調べる…という流れらしい。

少なくとも彼は2年以上前からこういったアンチアンチの活動を行っているらしく、そういった知識は相当なもののようだ。

また、発足自体は3年前で、その間に大きな再編があったようだ。先ほどの自分との議論でも浮かび上がったが、Vアンチに対して何か抵抗力のある組織のようだ。

また、スカウト方式も言えないとのこと。これ以前にその活動方式も尋ねた事があったが、何れも回答をもらうことはできなかった。

また、彼は自分とのやりとりをグループには秘密で行っていたらしい。その日の会話はここで終了した。

後日、改めて気になることをまとめて質問した。気になった点は3つ
①発足、転換のきっかけ
②「前身」の活動
そして最も気になったところが
③組織によるVアンチへの対抗方法
である。これらへの回答をまとめてもらった。

驚くことに、彼のグループは元々悪質なにじさんじファンによる過激な活動が行われていた場所らしい。その後、グループ内での抗争ののち、現在のようなアンチアンチを行う場所へと変貌したとのことだ。この変貌が始まる前と後で全くと言っていいほど活動内容が変わっている。

追い出しが始まった原因についてさらに聞いてみた。5月半ばから1年半前というと2021年11月、ホロライブ6期生「holoX」のデビューが主なイベントだが、正確に1年半前というわけではないらしい。追い出し自体が始まったのは2021年前半からで、2022年2月までには追い出しが完了した状態だったとのこと。そのうえで彼の最も記憶に残っているのが権利問題の時、2020年5月の事変だったというわけらしい。

そして③について、彼のグループが保持する「武器」とも呼べる代物…それが何なのかについてはついぞ聞くことができなかった。

他にも彼に聞いた事はいくつかあったが、どれもホロライブを「にじさんじから」守るための動きと言える考えだった。自分としては、これらの思想こそホロライブアンチスレに近いものを感じるが、彼らのグループは今後も自らとホロライブのため(と思いながら)活動を続けていくのだろう。前回の記事の内容もそうだが、こういった考えは彼にとって絶対に認められないことであり、おそらくば前回の記事と今回の記事で、自分がターゲットになることは避けられないだろう。彼らの「武器」がなんなのか・そもそもそんなグループが本当に存在するのか…それは今後の自分やVtuber界隈の様子を見てもらうことで何かヒントになるかもしれない。

新しい時代の『推し活』とホロアン

先月カバー株式会社から以下のようなガイドラインが発表された。

「新しい時代の『推し活』へ」と銘打たれたこのガイドラインは
・「応援して」ほしい
・「見守って」ほしい
・「尊重して」ほしい
という3つの項目から成っている。
批判や指示で溢れる事を避け、ファン同士気持ちよく配信やイベントを楽しむという上で重要な要素をとてもうまくまとめていると感じた。

ホロライブは発足から今まで素晴らしい出来事も勿論たくさんあったが、様々な苦難にも見舞われてきた。その筆頭たるものが2020年の出来事である。許諾問題や元ホロライブ所属桐生ココ氏に纏わる出来事はホロライブの歴史から見ても大きな爪痕を残し、当時を知っているリスナーほど帰属意識が高くなるのも当然であろう。しかし、彼のような思想や彼のグループが行っているような行為は果たして本当に「新しい時代の『推し活』」と言えるだろうか?このような組織が2~3年前から水面下で活動している状況は、今後のホロライブやVtuber界隈に深い影を落とすのではないか?この組織だけでなく、こういった組織の活動を決意させるに至った状況も含めて、絶対に改善する必要がある。

「新しい時代の『推し活』」を提言するのならば、それを安心して行える環境づくりにもより一層力を入れるべきだと思う。彼のグループについてこれ以上単独での調査は不可能と判断し、ここに公表するに至った。読書の皆様方においては、この真実を少しでも多くの人に、アンチ対策に躍起になる人だけではなく一介のファンに対しても広めてほしい。そしてカバー株式会社、ANYCOLOR株式会社への行動を促してほしい。それだけこのグループはかなり危険であると自分は思う。勿論、彼が言うような「ホロライブファンの悪行」を広めたいという意思は全く無い。もしこのグループの完全な行動ログが取得でき、彼の言う事がまた真実であれば、にじさんじファンの問題行動の証拠も残るという事である。ANYCOLOR株式会社側にも働きかける事ができ、損は無いだろう。これらの真贋は、両社の対応あってのみ明らかになることである。これらが解明され公式な発表が無い限り、「新しい時代の『推し活』」の実現は難しいと言わざるを得ないだろう。

まとめ

ホロアン倶楽部の一件以降接触してきた一人のホロライブファン。にじさんじに対して強い憎しみを抱いている彼は、3年前から秘密裏にグループで行動し、「何らかの強制力のある手法」を用いてホロライブを守るために活動していた。彼らの行動はホロライブを守るという理念のためであるが、到底「新しい時代の『推し活』」にそぐわぬものである。ファンにおいては一層の注意をし、各社は目を背けずこの問題に取り組んでほしい。

そういえば、彼と議論の最中にこのような意見をもらったことがある。

なるほど、確かにそれは良くない。そういった状況を避けるため、今回も彼とやり取りしたDMを全て掲載させてもらうこととしよう。複数枚の画像と、改変を加えていない事を示すためのやり取り全体をスクロールした動画も載せる。読者の皆様方には、そのやり取り全てを見てもらった上で判断してもらいたい。今回ホロライブ・にじさんじ両者が好きな人間にとってはかなりキツイ内容になっているため、ログを参照する方は普段以上に覚悟して見ていただきたい。しかし、インターネットの片隅とはいえこういった思想があるということも、目をそらさずに受け止めてほしい。


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