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【考えさせられる話】心の病をもつ人やすごく重い人と付き合うときの諸問題と心構え

心の病と言っても幅広いですが、今回はうつ症状(うつ病や双極性障害など)を想定して話を進めます。すごく自己肯定感の低い人、俗っぽく言えば「すごく重い人」と考えても良いでしょう。

キツい言葉で言いますが、そのような人と恋愛がスタートしたとき、経験がない人、思い上がった人は「自分なら救える!幸せにできる!」と舞い上がるわけです。重くなってしまう側の人が、「いや自分と付き合ったら大変だから」「期待させないで」といくら言っても、大丈夫、好きだ、という気持ちが止まらなかったりします。または犠牲心の強い人が、自分が全てを捧げる覚悟で、それでも付き合いたいと思ったりもします。

でも付き合っていくと、経験ある人はよく分かるでしょうが、当初の覚悟が吹っ飛ぶほどの苦難があります。ただでさえ恋愛は不安だったり心が動いて落ち着いていられないのに、例えば心の調子が悪いときにちょっとした言葉が許せなくなったりもしますし、仲直りなんかできない精神状態で酷い言葉を浴びせ合うこともあるでしょう。「もう死にたい」「死ねばいいんでしょ。ほっといて」の言葉に、耐え切れず「そうやって命を人質にして振り回してんじゃねーよ」「死にたいなら死ねばいいだろ」と言い返したくなるかもしれません。絶対に、絶対にラブラブのままではいられませんし、すぐ別れずに関係が続いた場合、このようなキツい局面がやってきます。

さて、こういう状況に陥ることは仕方がありませんが、事前に、いくつかの心構えがあったほうがより良いでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

1.線引きと、共感のバランス

校長はかつて、重くなってしまう人に対しては、「線引きして付き合っていくこと」を推奨していました。引きずり込まれて共倒れするよりも、線引きしながら、「変わらないでいる」ほうが相手にとって「ありがたい」はずだと思っていたからです。

それは確かにそうなのですが・・・。「まぁこういう性格だから仕方がない」と線引きして構えた場合、相手の重さから、だんだん「関わっても変わらないし」と、共感することなく相手を避けたくなってしまうのです。そして、線引きされた側は、すごくしんどい日もありますから、「まぁいつものこと」みたいに扱われると深く傷ついたり、相手が平常心でいられなくなるような行動を起こしたくなってきます。

ですから、相手の調子が悪いとき、線引きして共倒れしないような心構えと同時に、やはり心が深く沈んでいることに対しては、その気持ちに思いを馳せて胸を痛めたり共感することも大事なのです。それでも犠牲的な行動はやめ、つらいだろうけどそこまではできない、そばにはいられるけどどこまでも落ちていけない、という線引きの仕方も必要なのです。

避けたくなって相手の前から消えるよりは線引きして変わらない自分を保つほうがまし、でも、つらい気持ちを無視せずに理解や共感はしたい、という心構えのバランスが必要なのです。

2.なじりや振り回しに対する考え方

あなたが付き合うことに悪戦苦闘しながら、線引きしたり、理解しようとしたり、変わらぬ自分でいようと思っていても、相手は厳しく糾弾してくることがあります。すごく頑張っていても「全然分かってない。どうでもいいと思ってるでしょ」と言われるかもしれません。

あなたは怒りが爆発して、「だったら一人で生きていけ」「こんなにいろいろ頑張ってるだろうが」と言いたくなるかもしれません。

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