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◆ 気になった本 52.1

「暴虎の牙」(柚月裕子 KADOKAWA 9784041088975)

ガミさんが還ってきた!
圧倒的な存在感でアウトローなマル暴デカのガミさん
そのガミさん パナマ帽をかぶってたのは こんな理由があったのか!
前々作「孤狼の血」から少し遡ってお話しははじまる
もちろん ガミさんは元気 肩で風を切ってる
そんなガミさんが出会ったのが
若気の至りで暴れまわる沖とその仲間たち
どこの組織にも交わらない
拳と行動力 そして知恵で呉原から広島まで大暴れしてのし上がっていく
ガミさんは 陰に日向に沖たちを見守る...
(ちびっと かっこよさすぎるけどね)
この狂犬のような沖の姿をぶっとい縦軸に据え
横軸には 沖の仲間たち
そして「孤狼の血」「凶犬の眼」を彩った男たちが彩る
ここぞというポイント 女たちも描きこまれる
骨太のお話しで
映像化も意識したかのように流れて行く
ラストも哀しい

納得できないのは日岡
出来れば もう少し彼を大人にしてあげて欲しかった...
なんか 物足りなさを覚えるのは ゼイタクなんだろうか?

しかし
「凶犬の眼」を読んだときもそうだったけど
今作も読みながら
「(映画では)この役は誰が演るのかな?」って
ついつい アタマの中で置き換えて読んでしまう
沖は年齢的にどうかと思うけど 浅野忠信なんかどうかな

オススメ
500ページのツカだけど
すぐに読めます

可能であれば 「孤狼の血」「凶犬の眼」をご一読いただいてから
その方が う~んと楽しめます はい
それにしても
「凶犬の眼」で国光寛郎を死なせてしまったのが 惜しい...

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#孤狼の血 #凶犬の眼