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y_kayon
回生の本屋
もしわたしが、何日も臥せっていたら
時が経って、涙ももう乾いたころ
そして少しだけ外に出られるようになったならば
そのときは本屋に、本屋に放り込んで欲しい。
*
自分を元気づける方法、というのは幾通りもあって、
ひとそれぞれ、方法が違うのだ。
食べるのが好き、とか
お洋服が好き、とか
いろいろあって
わたしはやっぱり、本だなあ。と思う。
本屋さんをうろうろして、
そのうちに元気になるから不思議だ。
おもしろそう、という気持ちは
健やかな心と身体に宿るということを知っている。
あれもこれもおもしろそう、ときちんと思えたらもう大丈夫。
浮上の合図だ。
同時になにか、もやもやしていたものを抱えていたのだ。ということに気づく。
それからゆっくり時間をかけて、店内を見る。
買いもしないのに、漫画のコーナーも、児童書のコーナーも見る。
いいな、と思う本がいくつかあって
でもぜんぶは買えないから、じっくりと選ぶ。
何十分もそこにいて
最後まで欲しかった本を選び終わったときの無敵さたるや
すうっと背筋まで伸びている。
*
だから、臥せったあとには本屋に連れて行って欲しい。
きっとだいじょうぶなわたしに戻るから。
あと、スターバックスと花屋にも寄ったらいい。
わたしはにこにことフラペチーノ(またはカフェラテか、ティーラテ)を飲みながら
買ったばかりの一輪の花を抱きしめて
「今日は良い日だった」と言うに決まっている。
※たくさん本を読んだときのはなし
※本以外にわたしが買うもののはなし(洋服もたくさん買ってた…)
※now playing
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