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回生の本屋

もしわたしが、何日も臥せっていたら
時が経って、涙ももう乾いたころ
そして少しだけ外に出られるようになったならば

そのときは本屋に、本屋に放り込んで欲しい。

自分を元気づける方法、というのは幾通りもあって、
ひとそれぞれ、方法が違うのだ。

食べるのが好き、とか
お洋服が好き、とか
いろいろあって

わたしはやっぱり、本だなあ。と思う。

本屋さんをうろうろして、
そのうちに元気になるから不思議だ。
おもしろそう、という気持ちは
健やかな心と身体に宿るということを知っている。

あれもこれもおもしろそう、ときちんと思えたらもう大丈夫。
浮上の合図だ。
同時になにか、もやもやしていたものを抱えていたのだ。ということに気づく。

それからゆっくり時間をかけて、店内を見る。
買いもしないのに、漫画のコーナーも、児童書のコーナーも見る。

いいな、と思う本がいくつかあって
でもぜんぶは買えないから、じっくりと選ぶ。

何十分もそこにいて
最後まで欲しかった本を選び終わったときの無敵さたるや
すうっと背筋まで伸びている。

だから、臥せったあとには本屋に連れて行って欲しい。
きっとだいじょうぶなわたしに戻るから。

あと、スターバックスと花屋にも寄ったらいい。

わたしはにこにことフラペチーノ(またはカフェラテか、ティーラテ)を飲みながら
買ったばかりの一輪の花を抱きしめて
「今日は良い日だった」と言うに決まっている。





※たくさん本を読んだときのはなし

※本以外にわたしが買うもののはなし(洋服もたくさん買ってた…)

※now playing






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