花のある暮らし
花を飾っただけで、こんなにしあわせ!!!
なんでもないツイートに、君からの「いいね」がついたとき、さあっと思い出した。
数ヶ月前、君と出掛けたときのこと。
スターバックスでコーヒーを飲んで、
あとから来る友達との集合場所へ、わたしたちは歩くことにした。
花屋を見つけて、「花はいいね」ってふたりで笑った。
大学時代からの友人で、もう十年以上の付き合いになるけれど、花の話をしたのは初めてだったと思う。
それなのにふたりして、「いいね」「お出掛けじゃなかったら買って帰りたいね」「花のある暮らしってすきだよね」と頷いた。
頷きながら、「わたしには花のある暮らしなんて、どうせむりだろうなあ」と思ったことも、きちんと覚えている。
*
わたしの暮らしに花が訪れたのは、ほんとうに突然だった。
「君の分も買っておいたよ」と言って花を渡してきたのは、また別の友達だった。
たまたま掃除したお気に入りのテーブルの上、コカコーラのグラスに花を挿したのがはじまり。
*
いまでは、自分で花を買う。
週に1度、週替りのカレンダーをめくるみたいに、気軽に。
部屋の景色を、入れ替えてゆく。
花の名前なんて、知らないけれど
つぼみが咲いたり、散りゆくことを、美しいと思っている。
生きている、と思う。
*
花があって嫌だったことは、ひとつもなかった。
手入れはときどきサボっちゃうけど、きれいでかわいいし、明るい気持ちになる。
散ることだって、思っていたより寂しくない。
わたしにも、できたよ。
やっぱり花のある暮らしはいいね、って。
次に君に会えたら、伝えたい。
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