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【教えてミツルさん】生きやすさの話

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鍼灸師の先生”ミツルさん”に聞いてみた、生きやすさのこと。深呼吸も面倒な怠惰で、虚弱代表のわたしが、「めんどくさいけど元気になる方法」を問いかけてゆきます。疲れやすい、やる気が起…
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#エッセイ

【解答編】 不調と戦う僕たちの疑問、専門家の選び方

インタビュー記事を書いてみたい、と思っていたんです。 言葉の世界の末端を生きるものとして 「書きたいものだけを書く」、それだけにこだわってきたわたしですが、「書きたい」の中に「誰かや、何かのことを書きたい」という欲が湧いてきて 最初に書くなら、ミツルさんがいいって決まっていた。 コロナ後遺症というわたしのヤマイに対して、 “鍼灸あんまマッサージ師”という立場で手を差し伸べてくれたひと。 ▼ミツルさんとの出会い 最初からわたしは「ミツルさんみたいな人に施術してもらいたい」っ

【教えてミツルさん】怒んないから、話してごらん?

 わたしの名前は、ねる。  毎日がとにかく眠い女。  兎にも角にも、日々を気合いで乗り越えてしまい、  それでもいつも、何かがが足りなくて、全部が怠惰なせいで、物事が進んでゆかなかった。  やる気が出ないのは、うまくいかなきのは、怠惰になってしまうのはわたしのせい……  まるでいつかは、宇宙に空気がないのもわたしのせいになっちゃいそうな。 「ねるさんのせいじゃないですよ」  わたしの手を引いてくれたのは、鍼灸マッサージ師のミツルさん。  病院で、これ以上治療ができないと

【感謝編】 不調と戦う僕たちの疑問、専門家の選び方

▼先日執筆した、10,000字の超大作 (普段のエッセイは、1000字〜2000字くらい) 有益(わたしは早く知りたかった)と思える情報を多く組み込んだための長文でした。 あまりにも長文すぎたため、最後まで読んでいただけるか不安でしたが「読みやすかった」「タメになった」など、たくさんのご意見ありがとうございました!! 本日は、Xでお声掛けいただいたご意見を紹介させていただきます。 (すごく、すごく嬉しかったので) 桜さん、ありがと〜〜〜 持病・不調と戦う同志である、あ

【不調と戦う僕たちの疑問】 どんなとき、専門家を頼ったらいいの?

「今日だけでもね、松永さんで5人目です」 ニコッと言われて、拍子抜けだった…… 12月13日、明け方 ふいに目が覚めるなんてことはよくあるけれど、なんだかおかしい。 お腹が、痛い気がする。 と思ったのもつかの間で「いだい……痛いよォォォ」と泣きわめく朝5時。 いや、ほんとうに痛かった。 寝ている同居人を起こそうか本気で悩んだけれど、薬局も病院もやっていないのに起こすのは申し訳ない。などと、最低限の冷静さを持ち合わせるわたし。 しかし、これなんつーか、放っておいても治らない

【感想文】 講演会”発達障害という才能を最高に輝かせる方法”

はじめに障害、という言葉を聞いてどう思いますか? あるいは、「発達障害」という言葉を聞いて、その意味を説明できますか? わたしは「難しそうだな」って思っていました。 だって、とってもデリケートだし、触らぬ神になんとやらと言うし、わたしにとって、差し迫った問題ではない。 それでも、お世話になっている鍼灸師のミツルさんが「発達障害に関してのイベントをやることになった」って言うならば もう、化石くらい古くなってしまったむかしのトラウマよりも、説明できない恐怖心よりも、 いま目の

今ならカボチャも作れるから 〜逆上がりができなかった頃のわたしへ〜

流行りの、スイカゲームってやつをダウンロードした。 同居人が好きそうだなァと思って、「やってみる?」と相談したら、「やりたい」と言うので買ってあげた。 わたしはなかなか良いヤツなのである。 (正直なところ、十余年も一緒にいるのに、この男が何で喜ぶか未だよくわからないので、わかったときには喜ばせるようにしている。価格240円) 溶けるような時間の中で、同居人はスイカの制作に成功した。 スイカゲームとは、スイカを作るゲームなのである。 そして、なかなかスイカを作るのは難しいゲ

もう、魂を燃やさない

驚いている。 心から驚いているのだけれど、これ以上的確な言葉が思い浮かばない。 信じられない、というのは少し違う。 現にわたしの足は、“動いて”いる。 呼吸が深い。 青葉台の駅を降りたそのときには、ほとんど息ができなかった。 徒歩3分、 それは嘘だよ、と半泣きでGoogleマップを睨んだ。 歩いたことがない道だからか、わたしが人類の規格外サイズの歩幅しか持ち合わせていないからか そしてこの肺も、原因のひとつだろう。 あんなに愛していた煙草を手放したというのに わたしの