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【共感力】「共感」を得るための条件と「共感」の「限界」とは。

「共感力」の高さが「よさ」でもあり、「弱さ」でもあるJUNです。

「共感」は、本当に難しい。もちろん、基本的には役立つのですが、ときに間違った原動力になってしまうこともあるのです。

本日は、そんな話。

昨今の急速な時代の変化により、「もの」よりも「ストーリー」重視の世界観が広がってきています。

そんな世界を生き抜いていくためには、この「共感力」は、磨いておくに越したことはない。

ぜひとも、読んでみてくださいね!

▼「共感」を得るための「条件」とは。

さて、様々なメディアから「共感」を獲得するためのメッセージが送られている中で、よくよく考えてみると、「響くもの」と「響かないもの」があるのは不思議ですよね。

その「違い」は、何かというと、ずばり、

「想像力」

なのです!

例えば、ある研究では、

「画面の向こう側で痛みを感じている人の姿を見ただけで、実際に痛みを感じたときと同じ脳活動が起きた。」

ということが報告されています。
#反共感論

ということは、

「自分は全く痛くないのに、痛みを受けたときのことを思い描いた結果、脳が、痛みを受けたときと同じ反応をする。」

ということなのです。

このようなことは、日常茶飯事。

「今朝、急いでいたらさぁ、足の小指ぶつけちゃって・・・。」

なんて話を聞いたら、あなたの小指もただではすみません。

もちろん、想像上の痛みなのですが、この瞬間、

「実際に痛かった人と、痛みを想像したあなたの脳の動きが重なって、共感を生んでいる。」

ということが言えるのです。

▼「共感」の「限界」とは。

一般的に「共感」と聞くと、よいイメージだとは思うのですが、そんな共感が裏目に出るパターンもあるのです。

それが、「サプライズプレゼント」。

過去記事でも触れましたが、「なぜ、相手のためを思って準備したサプライズプレゼントがすべってしまうのか?」というのは、この「共感」の「限界」が関係しています。

そう、僕たちはおうおうにして、

「自分がもらったら嬉しいから、きっとあの人も嬉しいだろう。」

という視点でプレゼントを選んでしまうのです。

これは、

「自分と他者の感じ方は同じである。」

という、まさに「共感」が裏目に出たパターン。

さらに、もう1つ「限界」をご紹介します。

それは、

「自分と相手の『立場』の違い」

が、「共感」に対してかなり影響を与えます。

例えば、ヨーロッパでサッカーファンを対象にして行われた実験がとってもおもしろい。

その実験の参加者は、手の甲に「電気ショック」を受けてもらいました。

そして、同じ「電気ショック」を受けている他人の映像を見てもらいました。

前段の「想像力」のくだり通りであれば、他人が受ける「電気ショック」を見て、「共感」が働くはずですよね。

しかし、「共感が働かない場合」が確認されたのです。

それは、

「電気ショックを受けている人が、『自分とは違うチームのファン』だった場合は、共感が働かない。」

という衝撃の結果。

もちろん、

「同じチームを応援している人が受けた電気ショックの痛みには、しっかりと『共感力』が働いた。」

ということですから、「共感」というのは、なかなか器用に働くようです。

▼まとめ。

本記事では、「共感力は、常に働く訳ではないよ!」という内容をまとめました。

「相手の立場に立って考えましょう。」と、子どもたちに声をかけることは大切ですが、そう簡単なものではないということも、頭の片隅においておく必要がありそうです。


「共感」できるかは分かりませんが、現場の声や使える情報を発信していますので、ぜひとも「サークル」で共に勉強しましょう!





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