読本のターン

・容疑者Xの献身
司法の冷酷さと、純愛の恐ろしさなど、重くて暗かったので読んで疲れた。偽装工作の過程からそれを解くまで、読むごとに詳細になっていく展開とか、石神の人間関係が裏で繋がっていくところなど、全体的に暗かったけど、推理が分かりやすい形で全て明かされていくのでとても楽しめた。

・駈け込み訴え
イスカリオテのユダが、どうしてたった銀貨20枚でキリストを裏切ったのか、ユダの視点から語られる話。キリストは気違いで、それを見ていられなくなったユダは、「自分がキリストを殺すべきだ」と思い立って、その一生を遂げるまでの流れが分かりやすく、読みやすくて面白かった。短くて読みやすいので、中高生の教科書に載っていたらすごく良いと思った。自分の時には無かったと思うので。


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