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見た‼︎『レーザー』加工の正体‼︎

レーザで加工ができることを普通のこととして、さらさら記事に書いてきたが、なんで光が鉄板を切ったりできるのだろうか、と思う諸氏も多いのではないだろうか。
いやいや、きっと沢山いらっしゃるに違いない。
これがはねいぬのモチベーションになる。

そもそもだが、レーザは熱線ではない。
だから触っても熱くない。
だけど触っては絶対にダメ。
皮膚に当たれば皮膚が焼けて蒸発するし、眼球に入ったら一生光を失うことだってあり得る。
光を見て光を失うなんて、コントであっても笑えない。

レーザは熱線でないのに、どうして鉄板が溶けるのだろうか。
鉄板が溶けるからには、レーザの照射によって鉄板の温度が少なくとも1538℃まで上昇しているのは確かだ。
鉄板が加熱されたことは間違いない。
そうなると、この加熱こそがレーザの仕業だと推測できる。
レーザは熱は持っていないが、鉄板をドロドロに溶かすくらいのエネルギを持っていることになる。

ではでは、そのエネルギはどこからやってくるのだろうか。
エネルギー保存の法則から、レーザが持っているのは間違いないが、「光のエネルギって、宇宙からやってきた銀色巨人?」と思った諸氏よ、あなたこそはねいぬのモチベーションだ。
光は重さがないが、速さという莫大なエネルギを持っている。
そしてもう1つ、波としてのエネルギを持っている。

光速と波というエネルギを掛け合わせ鉄板に当てると、エネルギが鉄板に移動する。
一点集中して密度を高めれば、鉄板は瞬時に温まる。
いや温まるどころか溶けて蒸発する。
その時間はメタルなヒーローの蒸着時間よりもはるかに短い。
レーザが持つエネルギの鉄板への移動、この結果が鉄板を温めて溶かすのだ。

この現象を産業に応用したのがレーザ切断、レーザ溶接である。
人類は自分たちで作った光を、すでに産業利用している。


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