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静かな人の「友人獲得」戦略書

人間は大きく外向型内向型にわけられる。大きく分けすぎじゃないかとも思ったが、当たり前であるがゆえにあまり注目されてこなかった線引きかもしれない。

あるいは、議論するようなテーマではない。内向型の分が悪すぎて、内向型=欠点、だから外向型に直せという図式すらあったような気がする。それが、近年、内向型のひとの特長を再評価するムーブメントがあるようだ。こちらが代表的な著作(↓)

ベストセラーにもなったチャーミングな台湾人の女性が書いた本

「20年遅いよ!」としか言いようがない。お気づきのとおり、わたしは内向型人間だ。完全に分けれるものではないらしいが、9:1くらいの内向型比率だと思う。内向型の特長がよく出ている。他人の名前と顔が極端におぼえられない。オジサンとの戦いでも、凶と出た。

(これは本に書いてあったわけではないが)他人とのちょっとしたやりとりが気になってしまって、職場からの帰り道は頭がぱんぱんになってしまっている。

さて、前置きが長くなってしまったが、内向型人間の特長を踏まえると、内向型独自の友人づくりの方法が見えてきた。同時に、いかに世の中のイメージが、外向型スタンダードで作られているかがわかった。

パーティーに出かけ、いろいろな人に話しかける。おまえ、気が合うじゃん。ぱーんと打ち解けてメイキング・フレンズ。こんな感じではないだろうか。馬鹿にしすぎ?

いろんな人と雑談しているうちに仲良くなる、という程度の話なのだけど、これすらも内向型人間にはレベルが高すぎる。そもそもふわっとした雑談が、内向型の特性に反しているのだ。

一対一は得意。不特定多数が相手になると突然無力になる。それは内向型の脳が「目的志向」だからだ。一対一はおのずと目的の幅が狭まる。不特定多数は無限大。だから高負荷のあまり、対応ができない。

わたしは、ある会社の社員総会を思い出す。総会後にちょっとしたパーティーがあった。無目的に社員たちが集う場に1時間ほどいなければならない。あまりのいたたまれなさに2年目からわたしは逃げた。近くのコーヒーショップで時間をつぶした。ぱーちーの終わり際にさっと戻る。社交の場でエースプレイヤーはまったく無力だった。逆にいえば、こんなやつでもエースプレイヤーになれるのでこれは希望の話かもしれないが。

ここまでの話を整理すると、友人づくりという点で内向型が不利なのは、主に次の2点になる。
① 不特定多数が苦手(⇒人間関係を築くきっかけを得られにくい)
② 目的のない話が苦手

その欠点を一発で解決する方法がある。それは、仕事仲間と友達になることだ。もちろん、共通の話題は仕事。一般的に考えられていることとはまったく逆。

仕事とプライベートはわける。仕事ではなく、趣味をつうじて友達になるもの。内向型人間はこの常識をいともたやすく突破することができる。

仕事はなんとなくの不特定多数よりも、一対一の関係が主戦場。これで①の不特定多数が苦手問題を回避できる。仕事は目的志向そのもの。②もクリア。

「でも仕事でしょ」の反論に対しても回答できる。仕事を突き詰めていくと、遊びと学びの要素が入ってくる。仕事、遊び、学びは本来一体のものだ。

「仕事は仕事」の常識にとらわれなくていい。まわりの人がそう言っているからといって、自分が得意なはずの勝ち筋を捨てることはない

最近、大学時代の友人とたまにオンラインで話すようになったのだが、話題を趣味のほうに持っていくと会話がぜんぜん盛り上がらない。あれ、昔はもっと楽しかったはずだといぶかった。だが、話題を彼の仕事の領域に近い、「脱炭素」とか「核融合発電」の話に持っていくと、とても楽しくなる。

そういえば、この人も典型的な内向型だと気づいた。
あまり一般的ではないと思うが、彼との共通の趣味は脱炭素でいい。

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