姉のまねをしたくなるお年頃

　noteのお題チャレンジ投稿イベントのテーマの一つに、
＃はじめてかったCD
というのがあったので、今回はそれについて書いてみたいと思う。

　私が人生で初めてCdを買ったのは、確か小学３年生ぐらいだったと思う。
　当時近所にあったスーパーの電気屋さんのCd売り場で、ポケットビスケッツの1Stアルバムを買った。
　しかしそれは自分が本当に欲しいと思ってかったアルバムではなかった。いや、買うつもりではなかったと書く方が正しいかもしれない。

　確かにその当時ポケットビスケッツはとても好きだった。特に3Rdシングルだった「red　angel」が好きだったので、その曲が収録されているアルバムだったから買ったのだ。
　しかしそれは今思うと自分の意思で買ったのではなかったのかもしれない。
　というのも、その時キンキキッズの「Aアルバム」を買った二つ上の姉のまねをして私もCdを買ったからだ。
　その頃の私は、姉のすることなら何でもまねをするのがブームになっていた。というかそういうお年頃だったのかもしれない。
　姉が漫画雑誌の「リボン」を買えば、私は「なかよし」を買った(全盲なので読めなかったけれど、付録と応募者全員サービスのプレゼント目当てに)。
　また姉がブイシックスの森田くんを好きになれば、私は坂本さんを好きになった。
　姉のまねをするといっても、全く同じ物を買ったり、同じ人を好きになったりすることはしなかった。全く同じにしてしまうと、「あー、まねしたー」と言われるのが嫌だったからだ。だから同じことや物でも、微妙に違いをつけるようにしていた。
　そんな感じで、姉がキンキキッズのアルバムを買うと言い出したから、私も姉のまねをしてポケットビスケッツのアルバムを買ったのだ。

　姉のまねをして買ったCdといっても、人生で初めて買ったCdには変わりないので、その後自室や車の中でよく聞いていたほど好きなアルバムになった。
　しかし残念ながら、今ではそのアルバムはどこかにいってしまった。
　この記事を書いていて、また改めてポケットビスケッツの1Stアルバムを聞いてみたくなった。昨年紅白で復活したのを見て懐かしくなったのもあるし。♪