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次は真ん中からスプーンを入れて食べよう

 修繕工事で食堂の厨房が使えない影響で、施設での食事は相変わらずお弁当形式が続いている。
 特に朝食は毎回曜日ごとにローテーションが決まっているらしく、水曜日はパックに入ったプルコギマヨパン、その横にアルミカップに入ったバナナのヨーグルト和え、そして牛乳というようなメニューだ。

 その日もデザートにバナナのヨーグルト和えを食べようと、アルミカップの中にスプーンを入れた。しかし微量のヨーグルトと共に、前歯に当たるアルミ箔のキンとした痛みにん?と違和感を覚えた。
 それでも輪切りのバナナを食べようと、再びスプーンでアルミカップの中を救ってみたけれど、やはり前歯にキンとした痛みが襲う。
 これはおかしい!何かが違うぞ!そう思いながらスプーンを置いてアルミカップを触ってみると、それはグシャッと折れ曲がっていた。
 元の丸い形に戻らないかと、指先でアルミカップを開こうとしたけれど、ヨーグルトで張り付いてしまっているようでうまくいかなかった。
 結局この日はバナナのヨーグルト和えを諦めざるおえなかった。好きなデザートだっただけに非常に残念である。

 それにしても、この日に限ってなぜアルミカップがグシャッと折れ曲がってしまったのだろうか。
 施設の食事がお弁当形式になってから、朝食ではほぼ毎日のようにアルミカップに入ったおかずやデザートが出てきているけれど、それまでそのようなことは1度もなかったはず。

 夕方施設仲間のSさんにその話をしてみたところ、おそらくスプーンをアルミカップの真ん中ではなく隅っこから入れてしまったからではないかとのことだった。
 なるほどー!今まであまり意識していなかったけれど、スプーンを入れる位置が関係していたようだ。
 これはまた一つ勉強になった。次にバナナのヨーグルト和えが出てきた時には、スプーンをアルミカップの真ん中から入れることを意識して食べよう。

 ちなみに厨房の工事は8月末まで続く予定とのこと。厨房で作る暖かくて美味しい食事が食べられるようになるまで後もう少しの辛抱だ。

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