見出し画像

むじな蕎麦のこと

たぬき蕎麦も食べたいが、きつね蕎麦も食べたいと、いつも思う。

住んでいる町の蕎麦屋では、「むじな蕎麦」というメニューはないのだが、言えば出してくれる。
店の女将さんは、僕の注文を「むじな蕎麦」と言った。
なんで「むじな」と呼ぶのかは知らないが、(むじなはアナグマのことだ)
考えてみれば、天かすの入った蕎麦が、なぜたぬき蕎麦なのかも知らないし、調べても仕方ないかと思い、そのまま受け入れている。

家で作る場合、天かすやきつねを一から作るやり方と両方できあいを買う方法とあるが、今回はきつねだけ作り、天かすは市販のものにする。
理由は簡単で、天かすは大量に食べれないからだ。

○天かす スーパーでたいてい麺コーナーにある。100円もしない。

○油揚げ 5枚入り 

半分に切って、お湯を沸かし、10分油抜きをする。(面倒だがやって欲しい)
湯を捨て、水気を切る。ザルを上からボウル等でゆっくり押す感じだ。
鍋に油揚げを戻し、醤油 大さじ3 味醂 大さじ3  砂糖 大さじ2 で、
5分煮込む。甘いのが好きなら砂糖を増やす。焦げやすいのでフライパンの方がベター。
気持ちお酢を垂らすと味に雰囲気が出る。
落とし蓋をキッチンペーパーでする。
できたらしばらく放置。
出来立ても美味しいが、翌日も美味しいので、倍量で作ることもある。

○お好きな乾麺 一袋 300gから350gくらい
○お好きな麺つゆ (今は、創味にしているが、にんべんも好きです)

麺つゆを希釈して温め、茹でた蕎麦を入れる。
ネギは好みだが、白い長ネギの方が「むじな蕎麦」には合うような気がする。

○七味 適量
○ ナルトか蒲鉾 お好きな量 なくてもいいがあると何故か嬉しい。
○三つ葉 適量 あるいは茹でたほうれん草 適量(町の蕎麦屋っぽい)

むじな蕎麦は、どこか屋台の蕎麦の雰囲気がある。
蕎麦の屋台など、今時どこを探してもないが、子供の頃にテレビの時代劇で見かけた記憶の名残かもしれない。

結局、家でわざわざ蕎麦を食べる理由は、大量に食べれるからだ。

もちろん、町の蕎麦屋で大盛りを注文したり、二杯食べれば満腹になるのだから同じなのだけど。

きつねを何枚でも食べたり、たぬきの量を調節できるのは、自宅ならではだ。

シンプルで、ささやかな「むじな蕎麦」、時々作って食べたくなる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?