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自宅で美味しいコーヒーの始め方


今回はコーヒーライフをこれから楽しみたい方に向けて、自家焙煎珈琲屋である私が自分なりの考えなどをお伝え出来ればと思います。
近年コーヒーを自宅で淹れて楽しみたい、お家時間をアップデートしたい、そんな風に考える方がコロナ禍以降増えてきていますよね。
コーヒーを始めたいけど、コーヒー豆の種類やドリッパーなどのコーヒー関連器具は今や無数に存在し、どれを選べば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。
数ある選択肢から少しでも自分に合ったコーヒー豆や器具などを選びやすくなるようお手伝いが出来れば幸いです。


まずはコーヒー豆の選び方について

コーヒー豆には産地、精製方法、焙煎度など様々な選び方が存在します。ここがコーヒーの面白いところになるのですが、正直言って私もコーヒーを始めたての頃は産地で味わいの傾向が違うことや、精製方法で風味が変わることなど全く分かりませんでした。唯一何となく焙煎度違いで苦さの違いを把握できる程度。でも最初のスタートは皆そんなものだと思っています。
前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。ではコーヒー豆はどのように選べば良いのでしょう?以下の項目に分けて私なりに考えてみました。

  • 苦いのが好きかさっぱりが好きか

  • 豆のままか粉に挽くか

この2点で最初はいいと思っています。え?ざっくりしすぎでは?そんなお声もあるかと思い、もう少しだけ解釈を付け足していきます。


焙煎度による苦みと酸味

コーヒーにおいて苦味の度合いは焙煎度で決まります。当たり前ですが、コーヒー豆の色は深煎りほど色が濃く深くなり、浅煎りほど色が薄くなります。そして浅煎りになればなるほどフルーティーな味わいと酸味が強く出る傾向にあります。

苦めが好きな人は深煎りを選択

深煎りになればなるほどコーヒー豆をよく焼いている証拠であり、苦味の成分が増します。

苦めのコーヒーが好きな方は深煎り寄りの豆を選ぶのがいいでしょう。

さっぱりが好きな人は中煎り〜浅煎りを選択

苦いコーヒーが得意じゃない方は中煎りや浅煎りといった比較的焙煎度の浅いコーヒーがいいでしょう。ただし焙煎度が浅くなればなるほど、酸味を感じやすくなる傾向にあります。苦味と酸味のバランスが取れやすい中煎りは最初に選ぶ焙煎度としておすすめです。


まずは中煎りから試して、そこからもう少し苦めが好きかも、ちょっと酸味が強いほうがいいなど好みの焙煎度を基準にしてみるのもいいかもしれませんね。



コーヒーは豆のまま?粉に挽く?

自分が買いたい味わいのコーヒー豆の方向性は大体決まりましたか?あとはお店でコーヒー豆を買うだけですね。


そこでスーパーや珈琲屋さんで実際にコーヒー豆を買う時には二種類の選択肢が生まれます。「豆のまま」か「粉に挽く」です。

豆のままがオススメ!でも・・・

コーヒーは挽きたてが美味しいということは言わずもがな、皆さんご存知と思います。私もコーヒー豆を買うなら美味しく楽しめる豆のままをオススメしたいと思っています。


しかし!


豆のままがいいのは分かるけど、「豆を挽くためのミルやグラインダーを持っていない!」「正直めんどくさい・・・」「一気に敷居が高くなった気がする」と感じる方は少なくないのではと思います。

先ほどと言っていることが違うと思うかもしれませんが、環境がまだ整っていない方、面倒と感じる方は無理をして豆から挽かなくてもいいでしょう。


まずはコーヒーを楽しむ!それが大前提なのですから。

ですが一応知っておいていただきたいのは、豆のままに比べて粉の状態ではコーヒーの酸化のスピードが段違いということです。

どのくらい違うのかというと、豆のまま密閉容器に常温保管した場合は約2ヶ月、粉の状態だと約1週間という驚きの速さ。お店で粉に挽いてもらう時や粉の状態のコーヒー豆を買う際には、早く消費できるよう買う量を注意した方が良さそうですね。

話が長くなったので、コーヒー器具のお話はまた今度!では良いコーヒーライフを。

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