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【漢文】書道③ 王羲之

うちの息子が、

「〇〇ちゃんは100g好き、△△くんは90g好き」

と言っていた。

好きの順位付けをするのも気になるが、

100グラムってどうなの?笑


さて、前回ご紹介した王羲之の伝記の続編です。今回は、王羲之の結婚エピソード。

*〔唐〕玄齢『晋書』王羲之伝
 時大尉郗鑑使門生求女壻於導。導令就東廂徧観子弟。門生帰謂鑑曰、「王 氏諸少並佳。然聞信至、咸自矜持。惟一人在東牀坦腹食、独若不聞。」鑑曰、「正此佳壻邪。」訪之、乃羲之也。遂以女妻之。
【書き下し文】時に大尉郗鑑 門生をして女壻を導に求めしむ。導東廂に就きて徧く子弟を観せしむ。門生帰りて鑑に謂ひて曰はく、「王氏の諸少は並びに佳なり。然れども信の至ると聞きて、咸自ら矜持す。惟だ一人東牀に在りて坦腹して食ひ、独り聞かざるがごとし。」と。鑑曰はく、「正に此れ佳き壻ならんか。」と。之を訪へば、乃ち羲之なり。遂に女を以て之に妻す。
【現代語訳】ある時、大尉の郗鑑が門生をつかわして、娘の壻を王導のもとでさがさせた。王導はその門生を東の対屋にやって、一門の子弟をひととおり見させた。門生がかえって郗鑑に告げていうには、「王氏の若殿たちはみな立派です。しかし使者が来たと聞いて、みなことさらに取り繕っていました。ただひとり、東の寝台で腹を出してものを食べながら、ひとり何も聞かないようなそぶりのものがいました。」鑑は、「まさしくこれこそ佳き壻じゃ。」と言った。その者を尋ねてみると、なんと王羲之であった。そこで娘を彼にめあわせた。

みんな逆玉の輿のチャンスだと浮足立っている中で、悠然と振る舞っていました。さすが芸術家。

僕もこんな風になりたい。

僕が腹を出して寝転がってものを食べていたとしたら、大物ぶっているだけだと思ってください。(決してだらしないわけではない。)


安井直人

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