【漢文】お茶②

いい選手は、いい選手であって、いいコーチだとは限らない。

いい先生は、いい先生であって、いい管理職だとは限らない。

選手/コーチ、先生/管理職で求められることが違うからだ。

逆もまた真なり。

年功序列の日本式上下関係が残っている限り、大胆な改革や改善なんて難しいんだろうな。僕に今、何か出来る力があるわけでないというのは分かっているけど。

自分の権限でコントロールできる場所で、新しい時代の価値観を伝えられるようにチャレンジしていきたい。(独善的な押し付けにならないように、あくまで問題提起として)


さて、お茶シリーズ第2段。前回紹介した柳宗元「夏昼偶作」が引用されています。

〔明〕謝肇淛『五雑組』巻十一物部三 

古人造茶、多舂令細末而蒸之。唐詩、家童隔竹敲茶臼、是也。至宋始用碾。揉而焙之、則自本朝始也。但揉者、恐不若細末之耐蔵耳。

【書き下し文】古人茶を造るに、多くは舂いて細末ならしめて之を蒸す。唐詩に、家童竹を隔てて茶臼を敲くと、是れなり。宋に至りて始めて碾を用ふ。揉みて之を焙るは、則ち本朝より始まるまり。但だ揉むことは、恐くは細末の蔵するに耐ふるに若かざるのみ。

【現代語訳】古人がお茶を作る時、多くの場合は搗いて細かな粉にして蒸した。唐の詩に、「家童が竹林の中で臼を挽く音だけが聞こえる」というのが、これである。宋代に入ってはじめて碾を用いるようになった。揉んで焙る製法は、明朝からはじまる。揉んだだけのものは、おそらく細かい粉にしたものほど保存がきなないのだ。


お茶の製造方法も試行錯誤を経て、現在のものがあるんですね。先人の知恵に感謝です。暑い日が続きますが、(ビールもいいけど)みなさんお茶を飲んですっきりしてくださいね。

安井直人

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