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【漢文】書道② 王羲之

息子の顔を見ていて、

「まつ毛長くてカッコいいなあ」(親バカ)

と言ったら、

「お父さんの方が長くてカッコいいんじゃない?」

と返してきた。

自己肯定感を高め合う、自惚れ親子。


さて、今回は王羲之の伝記の冒頭です。

王羲之は言わずと知れた書聖。文字を書くことを芸術にまで高めた人。『晋書』の編纂を命じた太宗は、王羲之に傾倒しており、自らその伝記を執筆したほど。

書道部の人にはぜひ読んでほしい伝記です。


〔唐〕玄齢『晋書』王羲之伝

王羲之字逸少、司徒導之従子也。及長弁贍、以骨骾称。尤善隷書、為古今 之冠。論者称其筆勢、以為飄若游雲、矯若驚龍。
【書き下し文】王羲之字は逸少、司徒導の従子なり。長ずるに及んで弁贍、骨骾を以て称せらる。尤も隷書を善くし、古今の冠と為す。論者其の筆勢を称して、以為へらく飄たること游雲のごとく、矯たること驚龍のごとし。
【現代語訳】王羲之は、字は逸少、司徒王導のいとこの子である。成長してからは弁舌もゆたかになり、骨っぽい直言の人として称えられた。とくに隷書(現在の楷書)を善くし、古今第一とされている。批評家はその筆勢を称して、飄然としてただよう雲のようであり、屈強で驚いた龍のようであると言った。

僕は隷書が好きなので練習していますが、なかなか美しい文字は書けません。せめて味のある文字を…と思っていますが、板書が読みにくかったらごめんね。


安井直人

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