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研究成果

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阪大工学研究科 応物コースの研究成果を発信します。
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#顕微鏡

【Paper】生体内部が見える超解像顕微法を開発―3D多細胞組織内部を高解像で観察可能に― Published in Nature Methods

【Paper】生体内部が見える超解像顕微法を開発―3D多細胞組織内部を高解像で観察可能に― Published in Nature Methods

大阪大学大学院工学研究科の天満健太助教、桶谷亮介特任研究員(研究当時/現:九州大学理学研究院助教)、藤田克昌教授らの研究グループは、同大学産業科学研究所の永井健治教授、医学系研究科の上西達也助教、生命機能研究科 の濱﨑万穂准教授、ドイツ・イエナ大学のRainer Heintzmann教授らと共に、生体内部を観察できる新たな超解像顕微法:シートアクティベーション型構造化照明顕微法(Selective

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ライン照明を用いたハイスループットラマン顕微鏡の開発Mochizuki, Kumamoto,...,Fujita, Biomed. Opt. Express 2023.

ライン照明を用いたハイスループットラマン顕微鏡の開発Mochizuki, Kumamoto,...,Fujita, Biomed. Opt. Express 2023.

望月 健太郎助教*(京都府立医科大学 医学系研究科)、熊本 康昭助教*(*共同筆頭著者 大阪大学 工学研究科 応用物理学コース)および藤田 克昌教授(大阪大学 工学研究科 応用物理学コース)らは共同で、従来のラマン顕微鏡の数百倍の速度で情報を取得できるラマン顕微鏡を開発しました。この高速化により、この写真のような生きた細胞の大面積ハイパースペクトル画像を取得することが可能になりました。

以上の成

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【若手成果】新しい視点からのアプローチ:ラマン顕微鏡による薬物効果の可視化【フォトニクス×新薬開発×再生医療】

【若手成果】新しい視点からのアプローチ:ラマン顕微鏡による薬物効果の可視化【フォトニクス×新薬開発×再生医療】

従来の技術に比べ数百倍の観察速度をもつライン照明型ラマン顕微鏡*1を用いて、薬物がシトクロムP450(CYP)活性*2やグリコーゲン蓄積に与える効果を、非破壊かつ無標識に観察することに成功しました。
この成果は、細胞応答を自然な状態で評価し、より正確な薬物効果の解釈に繋がります。
この技術は、新薬開発や再生医療における細胞製品の品質管理に有用であると期待されます。

物理学系専攻の藤田研究室では、

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