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800文字プラクティスまとめ

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逆噴射小説大賞に向けたプラクティスです。不定期です。
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2022年12月の記事一覧

800文字プラクティス#03【敦史の夏休みと、山に棲む半裸のおじさん】

800文字プラクティス#03【敦史の夏休みと、山に棲む半裸のおじさん】

 登山道沿いの木々の隙間から、鋭い西日が敦史を刺す。日陰だというのに、Tシャツが貼り付く不快な暑さ。道の先、山頂の広場に高い木が見える。通称、行者山の物見杉。

 友達のいない敦史だが、小学校で流行っている噂は知っていた。物見杉の上に人影が見えた。上から糞尿が降ってきた。勇んで探検に行って、帰ってこない子供がいた。

 敦史は噂など信じない。同級生の西田にいじめられ、酒臭い父親に殴られる日々を、一

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800文字プラクティス#02【閉ざした瞳の彼方から】

800文字プラクティス#02【閉ざした瞳の彼方から】

 村上は未だに“ビヨンド事件”の夢に魘される。だから室長からの三年振りのメールには嫌な予感がしたし、“目の潰れた死体”という件名だけで事の重大さを理解した。

 指定時刻に会議室へ入る。奥に座る髭の紳士が室長。その他、性別・年齢のバラバラな十数人が着席していた。

 そして一人、会議室の隅で、なぜか壁に向かって椅子に腰掛けている人物。顔は見えないが、ボブカットの、若い女らしかった。

「揃ったな」

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800文字プラクティス#01【デイ・オブ・ザ・データセンター】

800文字プラクティス#01【デイ・オブ・ザ・データセンター】

 田中は拳銃を抜き、闇雲に撃ちまくった。碁盤目状に並ぶサーバの間に銃声が響く。馬鹿な奴だ。それは自決用と研修で教えたのに。

「来るなァ!」

 銃声に刺激され、“それ”は猛然と飛び掛かった。

 厚み10数cm、幅・奥行1mほどの金属の箱。LANケーブルの触手で田中を絡め取る。元はCDドライブらしき裂け目が上下に開き、田中の顔面を齧り取った。

 サーバ耐用年数が百を超える。ヒトはその意味をよく

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