ALSの原因とは?
こんにちは、半兵衛です。
更新が減ってますが、読んでいただける人がいて嬉しい限りです。
今回は、科学的にALSの原因についてみていきたいと思います!
タイトル画像の卵はヒントですよ。
1. ALSの事前知識を知ろう
2014年にアイス・バケツ・チャレンジで話題になった筋萎縮性側索硬化症(ALS)。
ALSの話題をあげる前に、まず事前知識を知っておきましょう。下の記事を読んでいただいた方は飛ばしてください!
2. ALSの原因
ここからが本題です。
2016年、千葉大学の板倉英祐助教、MRC laboratory of molecular biologyのRamanujan Hegdeグループリーダーらの共同研究グループが報告した内容です。
〇背景
・正常な状態
膜タンパク質がミトコンドリアに輸送される。
・問題の状態
ミトコンドリアがストレスを受けると、膜タンパク質の輸送がうまくいかない。
膜タンパク質:微生物から動物、植物にいたるすべての細胞や細胞内小器官の膜の中で働くタンパク質
ミトコンドリア:真核生物の細胞小器官
〇提案
輸送に失敗した膜タンパク質がその後どうなるか調査。
〇結果
ミトコンドリアに辿り着けなかった膜タンパク質は、ユビキリンと呼ばれるタンパク質と結合することで保護される。ユビキリンは結合している膜タンパク質を分解する機能もになう。ユビキリンが働かなくなると、細胞内の膜タンパク質が凝集体形成を起こしやすくなる。ユビキリンは細胞質の余分な膜タンパク質を“掃除”してタンパク質凝集体の形成を防ぐ、タンパク質品質管理システムとして働くことも判明した。
〇考察
ユビキリンの機能低下がタンパク質凝集体の形成を引き起こすことを示唆。
この研究のまとめ!
ユビキリン遺伝子は、ALSの原因遺伝子としても報告されていることから、
ユビキリンの機能がALSの発症と関連している可能性がある
そして、ALSの原因がわかることによって、何がわかるのか?
それはー
ALSなどの神経疾患などの原因解明への貢献
凄くためになる研究ですね!
今日はここまでです。
参考文献
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