見出し画像

「人を許す」ハッと気づいた事

さて前回の記事では、運命の本の探し方を紹介しました。なるべく大きな本屋さんに足を運び、自己啓発本が並んでいる本棚で気になる背表紙を探し、実際に手に取ってみる。
この作業を繰り返すことが悩みへの気づきに繋がることもあります。

今回は、その方法で私が見つけた「これは一生手元に置いておきたい」と感じた書籍をご紹介したいと思います。

心理カウンセラーである、心屋仁之助さんが著者の『仕事・人間関係 どうしても許せない人がいるときに読む本』(中経出版)です。
この本に出会ったときの衝撃たるや…。
心屋さんの書かれた書籍の中でもちょっと昔の本ですが、クイーンやカーペンターズの音楽のように、時代を超えてもずっと廃れる事のない内容だと思います。

色んな人に知ってもらいたいので、書かれている大まかな内容を紹介したいと思います。
※以下から少しだけネタバレ含みます。

まず、タイトルの分かりやすさ。素晴らしいですよね。『どうしても許せない人がいるときに読む本』。なんとシンプルなことか。
このタイトルを見つけた時に「あ、私って人のこと許せなくて悩んでるんだ」とハッとしましたね。

パラパラと中をめくると、難しい漢字はなく、ひらがな多めで行間もゆとりがある。これは疲れている脳みそでもスラスラ読めそうだと直感しました。
心屋さんが書いた他の書籍もとても読みやすいので、もしかしたらそういうところも考慮されて執筆されているのかなと思いました。

早速購入して中身を読んでみると、今まで考えたことのなかった面白い視点がたくさん書かれていました。

まず、「許せない」ってそもそも何だろう、という話から入ります。
この感情を掘り下げていくと、最終的に
・大切なものを奪われた
・欲しかったものを貰えなかった
という心の声なんだよ、といっているのです。

読んだ瞬間涙腺が緩みました。
「許せない!」って怒りや憎しみに包まれてる時は気がつかなかったけど、冷静にその源流をたどると、本当は奪われて悲しかったんだ、貰えなくて寂しかったんだ。
なんだか拍子抜けしてしまうぐらい可愛らしい感情だったんだな、という気づきが生まれました。

でも「許す」って難しい。何で難しいのかと言う話もされていまして。
「許す」ということは、自分がその奪われたものや貰えなかったものを手放すこと、つまり大損することだから。
確かにそうだ、相手に負けた感じもするし、なんだか気に食わない。自分が損するということを自然に感じ取っているからなんだろうな〜と納得しました。

逆に「許せない」ということは、いつまでもその許せない相手を見張り続けてしまうことになります。そうすると、せっかくいい出来事が周りにたくさんあっても、その人の言動、行動ばかりに意識がいってしまって、いつもイライラしてしまう。
「許す」「許さない」どちらにしても損することになるんですね。

でも明らかに二つの違いがあって、

・「許さない」はずっと大損する
・「許す」はその一回だけ大損する

他人を変えることはできない、では自分が変わるしかない、一度「損してもいい」と覚悟を決めることが「許す」ということだと心屋さんはおっしゃっています。

じゃあ簡単に人を許せるかというと、そんな簡単なことじゃないですよね。
そこでぽーんと読者を放り投げないところが心屋さんの良いところなんです。
この本の中に、許すためのコツや心の持ち方がたくさん書いてあります。
どれも腑に落ちる内容なので、気になる方は読んでみてはいかがでしょう。

今後もこんな感じでオススメ本を紹介していきたいと思います☺️!
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました〜!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?