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【警察エッセイ】オジサンとの奇妙な日常

ハイどうもぉ。
皆さんの心の中の道端で寝ているオジサン。
元警察官の花山烏一はなやまけいいちです。

皆さん、オジサンと絡んでいるかい?

『オジサンであるお前の記事を読んでいる時点で絡んでるわい、この野郎。』というツッコミは置いておいて、花山はまだ20代のイケイケファンタスティクボーイだぜ。

といっても年々オジサンロードを闊歩していると感じる時が増えたのもまた事実。まだまだ世間的には青尻野郎だけども、若くてナウイ子達からすれば、オジサン一派と思われても仕方ないんよね。というか、オジサンといえば、脂ギッシュで禿げてチビで臭くて汚い奴だと思い込んではいない?アカンよ。オジサンにだって基本的人権はあるんだから、きちんと保護していかなきゃアカンのよ。花山も来たるオジサン時代に向けて、イケオジと称される様に今の内から気合い入れていかなアカンなと、緩やかに訪れる老いにおいそれと追い付かれない様にオラオラしているんよね。

オジサンはどこにでもいて、高確率で邂逅しなきゃアカン人達なんだけども、花山も警察官時代は一貫してオジサンと働く日々だったんよ。


■イケオジとダメオジ

花山が初めて付いた上司は50代後半のオジサン警部補だったんよ。

このオジサンはオジサンと呼ぶのがはばかれるくらいイケイケのオジサンで、花山の実父より歳上だったんだけども、花山を息子の様に接してくれて、間違いなく花山の警察官としての礎に多大な影響を与えてくれた方。とにかく元気で、まだ幼稚系ポリスだった花山に対して、ミスを恐れずどんどんイケと言ってくれて、実際に花山がミスしても必ず一緒に責任を取ってくれた様な紛う事なきイケオジ。今でもこの方と一緒に働けた事を誇りに思ってるし、仕事上での恩師と聞かれれば間違いなくこの方を応えるね。

そんで、世界最強のイケオジの下でノビノビと働く事が出来ていた花山にもダメオジ時代が到来するんよ。

ダメオジなんて失礼な言い方で気分を害されてしまったら申し訳ないんだけども、今でも腹立つエピソードを多数思い出す事が出来るんよね。何といっても、とにかく動かない。この一言に尽きる。オジサンだから初動が遅いのはしゃあないとは思うけど、Windows紀元前っていうくらい起動が遅くて、何してんねんってツッコミを入れたくなるくらいだったんよ。そんで、これはある意味仕方ない事ではあるんだけども、とにかく仕事を押し付けてくんのよ。大阪のおばちゃんのお節介くらい押し付けられる。

わしゃ、まださっきの事案の報告書を作っとるっていう状況なのに、アレもコレもソレもドレもやっといてってポイポイされるんよ。コンチクショウと花山の脳内ではそのダメオジ達を装備している拳銃で何発ぶちかました事か。もし、今から1分間全ての法律が無に帰すとなったとしていたら、間髪入れずに弾いてたね。花山に限ったことじゃなく、また、警察官に限った事でもないけども、どうしても若手というのはこういった感じで必要以上に虐げられる事が多いかと思うんよ。

イケオジがいればその反面、ダメオジもいる。コレは世の理であり、不変で普遍的なモノなんかもね。偉そうにいっているけども、花山は沢山のオジサン達に救われて来たのもまた事実。だから、オジサン達には感謝しているんよね。

大量の仕事を押し付けられた時は花山を成長させてくれる為であり、決して自分が楽をしたいからではないと何度も自分に言い聞かしたんよ。一般市民の面前でそんなに怒るんかいってくらい怒鳴られた時はお前の行動で一般市民に危険が及ぶんだぞと身をもって教えてくれた為であり、決して自分の苛立ちをぶつけてきたのではないと何度も自分に言い聞かしたんよ。お前は警察官に向いてないと言われた時はまだ若い僕に他の可能性だってあるんだぞと示してくれた為であり、決して気に食わないからイジメてやろうというワケではなかったと何度も自分に言い聞かしたんよ。

全ては花山を成長させてくれる為にやってくれた事だと思えば、ミジンコ程度には心が晴れたんよね。

■まとめ

歳を重ねれば重ねるほど時間の経過は早くなっていって、あっという間にオジサンになりそうで恐い反面、周りからの見られ方も変わっていくという面白さもあると思うんよ。

若いと若僧がイキんじゃねぇぞと言われるけども、オジサンだからこそ出来たり言えたりする事もあると思うのね。

イケオジだろうがダメオジだろうが、長い何月を生きてきた事には変わりはないし、花山もいずれ全世界の人間からお前はオジサンだと言われる様になるまでには、イケてるナイスでハードボイルドなグッドルッキングガイなオジサンになりたいもんよ。

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