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逆カメラアイの苦悩。

数カ月前から書こうかなあと思っていた記事を、そろそろ書こうと思う。
応募小説、全然進まないからね!

今年の2月頃に、ちょっと検査を受けたんだよ。
なんの異常もなかったんだけど。
で、一つちょっとしたことが判明した。

「花さんは、映像を記憶する能力が異様に低いのね~」

「逆カメラアイとでもいうのかな、今の時代大変かもしれないけど記憶する時はメモするしかないですね」

……と、こんなふうにお医者さんに言われた。

逆カメラアイ/(^o^)\
なんというパワーワード!

カメラアイってのは、映像(写真)を一瞬見ただけで細部まですべてを記憶しちゃう能力のこと。
すごいよね。

で、その逆とは……。
映像(写真)を何度見てもまったく記憶に残らない。

生まれつきっぽい。
だって、10代の頃から思いあたるふしがある……。

ただ、それを言われるまでは自分はある程度、映像は認識でき、記憶できているんだと思い込んでいた。
だけど、思い込んでいるわりには、覚えていないことが多い。
つまり「逆カメラアイ」に納得したのだ。

私は人の顔を覚えるのが不得意である。
人の顔の全体を認識するのが苦手で、細部に目がいってしまう。
しかも、眼鏡をかけているとか、帽子をかぶっているとか。
次に会った時に「そこ変わってるかもしれないのに?」というところで覚えてしまう。

でも、顔の作りとかパーツとか、なかなか記憶できない(目があまりいかない)ため、ついついアイテムで覚えてしまうのだ。
結果、次に会った時に「眼鏡をかていた」とかで覚えてて、その日は裸眼だと、もう誰なのか分からない。

昔から、こんなことばかりあったのだ。
毎日会う家族や学校の友だちは、さすがに認識できている。
しかし、たまに会う友人や親せきは、「あれ? こんな顔だっけ?」と思ってばかりだった。
エブリディ初対面。

私の映像の記憶のできなさは、人だけではない。
物も同じだ。
何度見ても、覚えられない。
大好きなデザインのアクセサリーも、気に入ったポストカードも、記憶として残らない。
何度も何度も毎日のように見て、ようやくぼんやりと思い出せる程度になる。

そのため、まだ20代前半の頃、よく遊びに行っていた友人の家。
ずーっと2階建てのマンションだと思っていた。
何度も何度も遊びに行って、外観も見てるのに。
数年後、「うち、9階建てだよ」と聞いて、驚く。
そしてマンションを見る。
9階建てだった……。

そういう残念な脳みそなのだ。
加えて、方向音痴、左右盲(左右の認識ができない)なので、どこでも迷える自信がある。
そして、私は決断力のある方向音痴である(面倒くさい)

で、新たな私の残念ポイント「逆カメラアイ」
色々と人よりできないことが多い私だが、どれだけ残念ポイントを増やしていくんだ。
まあ、ぶっちゃけ困ってないからいいんだけど。

そんな私は、記憶する時、なにで記憶するのかというと、文字か音。
音はすごく記憶しやすい。
特に、他人の会話はけっこう覚えている。
自分が他人とした会話もけっこう覚えている。
これなら、人並かもしれない。

過去を思い出すとき、脳内の映像は非常にぼんやりしている。
しかし、会話だけはハッキリと覚えていることが多い。

小説を書く時も、音なのかもしれない。
私は、新作を書く前に、脳内で物語をおおまかでも把握しないと書けないのだけど。
それが映像というよりは、会話なんだと最近になって気づいた。
映像はぼや~と見える程度(その辺の想像力がないので)
ただ、会話のやりとりや、主人公の心境は、ちゃんと想像するようにしている。

だから書く時は、映像というよりは音声を文字に起こす感じだろうか。
そりゃあ先にプロットを書いても、物語を把握できないよなあ、とは思う。
とはいえ、まずは書いてみないと物語も進んでいかないわけで……。

今書いている応募作のキャラも、見た目はぼやっとしているが。
すごく脳内でしゃべる。
だから大丈夫だと思う、キャラはできるているんだと思う。たぶん。

それにしても、映像の記憶が苦手な割には。
悪夢の映像は鮮明なんだよね。
私は、夢を見るといえば悪夢なんだけど。
しかも、大体生死のはざまを彷徨う系。
自分か夢の中の登場人物の一人が絶対に死ぬ。
地球が滅びることもあるし、夢の中の世界はいつも修羅の世界。

心霊系ホラーから、サイコホラーまで、色々なタイプの悪夢がある。
バリエーション豊富。
悪夢ならまかせてほしい。

だが、私は映像を記憶することが苦手なはずだ。
それなのに、なぜ悪夢の中の街並み、妖怪、殺人犯などは、くっきりと鮮明なんだろう。
起きると忘れてしまうが、本当に夢の中はリアルなのだ。

そんなところで記憶した映像を出してこなくていいんだよ?
ここのところ、悪夢を見ないけど。
次に見る時はめっちゃ怖い悪夢を用意してますぜ、みたいな前フリみたいで怖い(前もあった)

記憶力を使うなら起きてる時にしてくれよ。
そう思いつつ、最近は悪夢を見ないのを良いことに、ホラー映画などを観ているのである。
無意識のうちに蓄積される脳内映像に怯えつつ。

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