見出し画像

苦労は写真に写るのか?

苦労して撮った写真は思い入れもありますし、どうしても撮りたかったから苦労してでも撮ったのでしょう。
そういう苦労して撮った写真、大変な思いをして撮った写真というものは、やっぱり人に見せたくなるものですね。

でも、あんなに苦労して撮ったのに、周りの反応はいまいちだった、ということは往々にしてあるものなのです。
苦労したことで、誰もが「すごい!この写真!!」となればもちろん、苦労は報われるでしょう。

でも、苦労してもその結果が素晴らしくなければ、写真を観た人は感動しないのです。
たとえば、真冬の寒い日に星空を撮りに行ったとします。まだ明るいうちから場所を決めて、夜になるまでそこに待機して、そして明け方まで星を撮り続ける。大変な苦労ですね。夜中から明け方までの星の流れを撮り続けたとして、途中で雲が出てきてしまい、星の一部が隠れてしまったとしたら。

海辺で素敵なポートレイトを撮ろうと思って、モデルさんに衣装もばっちり決めてきてもらって、撮影機材もわざわざストロボを2灯も用意してカッコ良く撮ろうと思ったら、風が強すぎてモデルさんの髪の毛が大変なことになっちゃった写真ばかりだったら。

観た人はその写真を見て、苦労しただろうから素晴らしい写真だ、と思うでしょうか。

ここから先は

933字 / 1画像

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

よろしければサポートをお願いします。 活動資金として使わせていただくほか、次の記事への励みとなります。 どうぞよろしくお願いいたします。