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ポートレイトレクチャー「38.瞳ピントを外すことを考えてみる」

ポートレイト撮影の基本は顔、特に瞳にピントを合わせることと言われています。
「目は口ほどにものを言う」というように、目はとても強い印象を与えるパーツです。
ですので、目(つまり瞳)にピントが来ている写真はどこか力強さを感じさせるのです。

最近のミラーレスカメラのほとんどは「瞳認識AF」が搭載されています。
つまりカメラ自体も積極的に瞳にピントを合わせるような仕様になっているということです。

ですので、やっぱりポートレイトの基本は「瞳にピント」だと思うのです。
もちろん、顔が写っている場合に限りますが。

一方、瞳にピントを合わせることにそれほど神経質になる必要がない場面もあります。
例えば、全身を写すような引きの写真です。
これはある程度撮影距離が離れるでしょうから、瞳だろうが身体だろうがそれほどピント位置に差がでません。
F1.0のような極端に明るいレンズでなければ、全身は身体の前部分にピントがきていれば問題ないと思います。

あとは、絞って撮る場合。
ストロボ撮影などでF8とかに絞って撮る場合には瞳にこだわってもあまり意味はないでしょう。
よほどのアップとかでなければF8なら身体のどこかにピントがきていれば顔、瞳にもピントはくるはずです。

さて、ここからが本題。
基本は瞳にピント、と書きましたが、いつでも必ず瞳にピントを合わせなければいけないということではありません。
では、どんな場合に瞳ピントを外していくのが良いのでしょう。
外すとしたらどれくらいぼかして、ピントはどこに合わせるのがよいのでしょう。

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