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画素数の多いカメラがポートレイトで活きる本当の理由

カメラマンにとって、高解像力のカメラを使うことはステイタスの一つともいえるかもしれません。

画素数の多いカメラ、より新しいカメラを使うことで少しでも良い写真を撮りたいと思うものです。

ですが、モデルさんに言わせると、あまり解像力の高すぎるカメラだと、細かな部分まで写りすぎてしまい、肌の微細な荒れまで見てしまうので怖いという人もいます。

また、画素数が多かろうが少なかろうと、撮れる写真には変わりがないと考える人もいると思います。

確かに画素数が増えれば、パソコンで100%表示したときの拡大率は高くなります。
仮に2400万画素で撮った写真を100%表示したときに、画面に顔全体が映っていたとしたら、これが同じ写真で1億画素であれば片眼のアップくらいになるわけです。
つまり単純計算すれば肌荒れも4倍大きく表示されてしまうわけです。
これがモデルさんが画素数の多いカメラで心配する要因ですね。

とはいえ、通常サイズの表示であれば、2400万画素も1億画素も同じサイズに見えるわけで、別に画素数が多いから肌荒れが目立つということはないわです。

ということは、通常サイズで表示したり、A4サイズくらいのプリントでは2400万画素も1億画素も変わりないということになるのでしょうか。

答えはNOです。

画素数が多くなるというと、細部の緻密さだけに目が行きがちになりますが、実はそれだけではないのです。
もちろん細部の解像力はアップします。
ただし、これはカメラの画素数だけでなく、レンズの解像性能にもよりますので、一概に「画素数が多い=細部が緻密」とはならないわけです。

実際、拡大をしない通常のサイズで見る分にはほとんど違いを感じることはできないと思います。とくに、解像力(つまり細部の緻密さ)に関してはあまり違いは感じないでしょう。

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