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私のカメラの選び方(リスボンのおっちゃんへ勝手にアンサー)


「なんでそのカメラなんだ!」と、リスボンで知らんおっちゃんにしつこく迫られる話がおもしろかった。おっちゃんがしつこかったのには理由があるので読んでほしい。筆者の村上さんが使っていたのはCanon EOS Kiss F。

私の愛機もCanonである。Canon EOS 8000D。その前はKiss……たぶんX3かな?そろそろエントリー機を卒業して、ミドル機がほしいと考えている。


なんで私はCanonなのか?

おっちゃんにハッキリと答えられる理由はないかもしれない。

強いて言うのなら、シェア双璧を成すNikonと比較すると、Canonのほうが色がやわらかくて好きだ。CanonとNikonの違いのときによく言われるやつ。Canonは白が強くて、人肌があかるい、みたいなの。

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ディズニーランドで写真を撮っている、界隈の有名なインフルエンサーカメラマンは、なんとなくNikonが多いような気がしていて、ミッキーマウスをカッコよく撮れるのは、私の中でNikon説がある。ドナルドダックの毛並みをふわっとかわいらしく撮れるのはCanon説。「Canonは白寄り、Nikonは黒寄り」って、いろんな人のディズニーの写真を眺めているとそうかもしれんって納得してしまう。

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同僚のNikonをたまに借りるけど、Nikonの一眼レフは「使い方を覚えて楽しむ」ような気がするよなあ。たぶん、すごく多機能なんだと思う。Nikonのカメラを使いこなしている人は、私には玄人な香りがする。Canonは直感的に操作できて「誰でも気軽に撮影できる」を目指している感じ。敷居を削って削って削りまくって、入口をフラットにしている。

私、今はCanonだけど、大学生のときはOLYMPUSを使っていた。ミラーレスブームの先駆けである、OLYMPUS PEN-Lite E-PL1。この子のいいところは、一にも二にもボディのデザイン性である。手放してしまったけど、今でも見かけると「やっぱりスーパーかわいいよな……!!!」って思う。

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OLYMPUSのパンケーキレンズも、描写がシャープですごく好きだった。色も最高だった。CanonとOLYMPUSどっちが好きかって聞かれたら「OLYMPUS」って答える(笑)。OLYMPUSがミラーレスのみになっていなかったら、たぶん私は今日もOLYMPUSを使っているはずだ。

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ちな、PEN-Liteを買う前も、OLYMPUSのコンパクトデジタルカメラだった。しょっちゅうセルフタイマーで遊んで失敗していた記憶。

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OLYMPUSの前は、パノラマカメラを使っていた。たぶんFUJIFILMだと思うけど、小中学生の頃の話なのであやふやである。

FUJIFILMだと仮定して話すと、フジフイルムの写真はエモさが全力なイメージ。当時はまだフイルム写真だったから、記憶がエモいだけなのかもしれないけど(笑)、SNSでいろいろ見ていてもやっぱり「FUJIFILMはエモい」って感じるよ。色や線がどことなくノスタルジック。シャープさよりは、写真だから表現できる「ゆらぎ」を大事している印象がある。



なんで私はCanonなのか?

いろんなメーカーを使っているものの、冒頭に返ると、私も「そこにCanonがあったから」と言いそうだ。ごめんなおっちゃん。そもそも、ガジェット好きな父親がCanon党なんだよね。Kiss X3は、父親のおさがりなので。一眼レフって、一度レンズをそろえ始めるとボディのメーカーを替えるの大変じゃない?だからそのままCanon。初心者シェアが大きいのは単純に強い。

まあ、ボディはそういうわけなんだけれども、レンズの話もさせてほしい。



私は、Canonの撒き餌レンズで有名なEF 50mm F1.8 STMを一時期だけ持っていた。このレンズ、ボケが、マジで、ウルトラ、きれいなの!レンズ沼ってこういうことかと激しく頷いたし、これで1万5000円しないなんて神じゃん???って、当時はめちゃくちゃ感動した。

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私はもともとOLYMPUSのパンケーキレンズで一眼デビューしているので、単焦点が大好きである。単焦点ってよくわかんないなあという人は、ぜひCanonの撒き餌単焦点を試してほしい。超楽しい!最高!(たぶん他のメーカーにもいわゆる「撒き餌レンズ」と呼ばれる、価格は手頃だけど描写の素晴らしいレンズがあると思うからぜひ探してみてくれ。)

と、EF50mmには感動に感動したんだけど、APS-C機にこのレンズは、私の使用目的範囲では画角が難しすぎた。

手放した。

その代わりに購入したのが、SIGMA 30mm F1.4 DC HSMである。単焦点をいろいろ調べまくって辿り着いた、私の愛用レンズ。


SIGMAの単焦点は、ボケつつもスッとした線の描写もちゃんと残している。

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Canonの50mmは「ボケこそを愛したい……!」というときには、マジで最高オブ最高。本当にあかるいしあったかいしやわらかいんだ。だけど、OLYMPUSの超精密な描写力が大好きだった私にとって、シャープな感覚もやっぱりどこかで捨てきれなかったんだと思う。

SIGMAの単焦点を購入してからだいぶ経つけど、「あーこの線!このボケ!好き!!」というのを、未だに毎回味わっている。SIGMAのレンズは、どこかツンとした感じがする。そこがいい。そこが好きだ。

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私は「そこにCanonがあったから」というCanonのボディと、探して辿り着いたSIGMAのレンズで写真を撮っている。これから好みが変わったら、ボディもレンズもまったく違うメーカーにする日が来るのかもしれない。大好きだったOLYMPUSを手放して、Canonを持ち始めたときみたいにね。

そういうの全部が、私は縁だと思うんだよおっちゃん。


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