ロゴの着想を得るためだけに、僕は日帰りで神戸の酒蔵を訪ねた。
一時的な雨風を凌ぐことだけが目的であれば、プレハブの仮設住宅でいい。
震災時に活躍した仮設住宅。
雨風が凌げるだけでありがたいことは前提だが、当然住む上での欠点は多い。
例えば、機密性が高く結露が起こりやすい。夏は暑くて冬は寒い。壁は薄く生活音も漏れやすい。
仮設は、やっぱり仮設レベル。
長く住みつづけることを前提としていない設計だ。
一方で、通常の住宅は、30年以上と長く住むことが前提。
建築士が設計し、使用する材質を厳選。
大工の職人技で、その土地に最適な家を建てる。