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2022年11月の記事一覧

【文庫本の世界】カバーの先の装丁デザイン

はじめに 私は、本を文庫で購入することが多い。 ひとつは経済的な理由からだが、もうひとつには、本棚に並べた時の背表紙の統一感が好きだという理由もある。 装丁の世界で言えば、文庫本よりも単行本の方が、デザインや用紙に趣向が凝らされている。カバーを外した本体表紙においても、その作品独自のデザインがあしらわれており、唯一無二の世界が広がっている。世の中には、カバーを取った表紙デザインだけの展示会も存在するくらいだ。 しかし。 文庫本には文庫本の、装丁の良さがある。定められ

推しのぬいぐるみをつくってみた

「ぬい自分も作ってみたい…!」「出ないのなら作るしかない!」 初心者が勢いで作れたよ報告と、自分も作ってみたいという方向けに参考したもの型紙、生地はどこで買ったとかの簡単なまとめです。 用意するもの ・型紙・布地・刺繍糸・布用ハサミ・刺繍針・まち針 その他必要ですが動画見て揃えて…!だいたいダイソーでも揃います。 工作ハサミは布が切れなさすぎて大変でした、ちゃんと布用の鋏買おう 布地、刺繍糸について 布地についてはグッズプロさんのクリスタルボアを選びました ふわふわ

美しき狂気。 建築のメティエダール 「ホテル川久」 / 和歌山②

こんにちは。 今回和歌山に来た目的が「ホテル川久」。初めてここに泊まった時から30年近く経ってもなお心揺さぶられる場所。 ホテル川久 南紀白浜の温泉街に突如現れる別天地。道を曲がると目に飛び込んでくる圧倒的な量感。雑多な温泉街、日常のその先にそびえ立つこの「違和感」に泣けてくる。 大阪船場の商人である河内屋久兵衛が興した旅館「河久」が「ホテル川久」の前身。 昭和の初めに新婚旅行で泊りに来た安間千之(やすまかつじ)さんが河久を気に入り、当時のお金で500円分を支度金として置