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LEGAL/DESIGN

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「クリエイティブ×法=?」オープン・ライセンスなど、デザインやアートと法のコラボで生まれる新しい事例を紹介します。
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2014年4月の記事一覧

「音楽を売る」ということの先にあるもの

「音楽を売る」ということの先にあるもの

(初出は2013年10月14日のブログ記事です)

■ダウンロード違法化は何だったのか僕は数年前から「“CDが売れない”みたいな話で眉をひそめて暗い顔したり誰かを悪者にして指さして騒いだりするのはもういいから、さっさと次のこと考えようよ」ということを言い続けてきたんだけど、今日の話もそんな内容。「そもそも“音楽を売る”って何だろう?ということを考えてみました」という話です。ちょっと長いよ。

まず

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「THE EMPTY SHOP」

「THE EMPTY SHOP」

カンヌ・ライオンズを受賞したブラジルのプロジェクト「THE EMPTY SHOP」。CCライセンス(CC BY-NC-SA )の下でプロジェクトが進められ、ウェブサイトではガイドラインとマテリアルを(かなり詳細に)まとめたプレゼンテーションキットが公開されており、フォントやロゴ、キービジュアル、店舗の設計図、3Dデータをウェブサイトからダウンロードできる。

Floor plan of the p

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2014年4月25日 NOON裁判判決@大阪地裁

2014年4月25日 NOON裁判判決@大阪地裁

弁護団に(末席ですが)参加しているNOON裁判の判決が、明後日2014年4月25日(金)午前10時から、大阪地方裁判所で行われます。摘発があった2012年4月4日から丸2年が経ち、風営法改正の動きも進む中で、この国のクラブカルチャーの未来を占う重要な判決です。

「10+1」でも書きましたが、都市に集う人々の生活やカルチャーに大きく影響を与える法制度は、建築物や空間と同様に、都市のデザインの一部に

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「デジタル文化財の公開ルール」

デジタル・ヒューマニティーズをテーマにした月刊誌『DHjp』(勉誠出版)最新号に、弊所の福井との共著「デジタル文化財の公開ルール」が掲載されているので、ご報告を。電子版はこちらで先行販売中、冊子版は近日刊行予定です。

記事では、国会図書館「近代デジタルライブラリー」での『大正新脩大蔵経』のインターネット提供が、大蔵出版や日本出版社協議会などの申入れで一時停止された一件を嚆矢に、アーカイヴィングと

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「Bustin'」

Shingo02によるショートムービー、踊る警察官とダンスフロア。
サポートするとデジタルデータ&Tシャツを貰えるファンディングも行っている。

Evan Roth「http://christopher-george-latore-wallace.com​」

Evan Roth「http://christopher-george-latore-wallace.com​」



Evan Rothの作品。1997年3月9日に没したノトーリアス B.I.G.ことChristopher George Latore Wallaceの作品の著作権が切れるまでをカウントダウンするウェブサイト。カウント0になる2068年1月1日には、PD(パブリック・ドメイン)入りした曲がこのページで初めて流されることになる。

著作権保護期間を70年で計算しているのは、アメリカ著作権法に基づく

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「外国作品の著作隣接権の保護期間―ザ・ビートルズのレコード『ラヴ・ミー・ドゥ』は切れているのか?」



※この記事は、CC BYのライセンスで公開されています。
但し、記事内の映像・画像は含みません。

The Beatles / Love Me Do

1. はじめにインターネットが日常に存在し、音楽や映像、書籍をデジタル環境で入手し鑑賞するのが普通になった今日、著作物という情報のコピー&ペーストを司る権利「著作権」は随分身近な言葉になりました。しかし、著作権法が定めるもう一方の重要な権利「著

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