「デジタル文化財の公開ルール」
デジタル・ヒューマニティーズをテーマにした月刊誌『DHjp』(勉誠出版)最新号に、弊所の福井との共著「デジタル文化財の公開ルール」が掲載されているので、ご報告を。電子版はこちらで先行販売中、冊子版は近日刊行予定です。
記事では、国会図書館「近代デジタルライブラリー」での『大正新脩大蔵経』のインターネット提供が、大蔵出版や日本出版社協議会などの申入れで一時停止された一件を嚆矢に、アーカイヴィングと法制度の望ましいあり方を取り上げています。
実は、大正新脩大蔵経は、民間からの募金や科学研究費補助金を合わせて6億円が費やされたプロジェクト「SAT大正新脩大藏經テキストデータベース」によって、その全テキストが無償公開されています。この分野での先進的な取組みとして『DHjp』でも何度も取り上げられており、デジタル・ヒューマニティーズの光と影を一身に背負っている感じが何とも胸熱なのは僕だけでしょうか。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス、オープン・アクセス、オープン・コースウェア、フェア・ユースなどの言葉が飛び交うこの分野で、法律家やクリエイティブ・コモンズにできることは少なくなさそうです。アーカイブ×著作権に興味のある方は、是非。
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